【アナリストの眼】エヌアイデイ株価、調整一巡し出直り体制整う、2Q後に売上集中

2012年10月10日 09:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  エヌアイデイ <2349> (JQS)の株価は高値圏から反落したが、大きく崩れることなく、足元では調整一巡感を強めている。

  今期(13年3月期)連結業績の会社予想は、売上高が前期比3.2%増、営業利益が同20.5%増、経常利益が同14.5%増、純利益が同91.5%増と大幅増益見込みとしている。通期会社予想に対する第1四半期(4~6月期)実績の進捗率は、売上高が23.4%、営業利益が12.5%、経常利益が13.8%、純利益が9.5%である。第1四半期は一部不採算プロジェクトの発生や本社移転費用などがマイナス要因となり、進捗率は低水準だった。ただし、売上が第2四半期(7~9月期・2Q)と第4四半期(1~3月期)に集中することを考慮すれば、挽回可能だろう。

  システム開発事業と情報処理サービス事業を展開し、通信・情報関連のシステム開発を主力としている。さらに、アンドロイド系スマートフォン向けに自社開発のアプリケーションやサービスプラットフォームを本格化させており、収益寄与が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、9月10日に1371円まで調整したが、反発して足元では1400円台に戻している。目先の底打ちを確認した形だろう。10月9日の終値1450円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS166円42銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は3%台、実績PBR(前期実績BPS1654円81銭で算出)は0.8倍台となる。

  7月2日の年初来高値1545円から反落して調整局面だったが、日足チャートで見ると25日移動平均線を回復し、また週足チャートで見ても26週移動平均線を回復して調整一巡感を強めてきた。指標面に割高感はなく、第2四半期累計(4~9月期)業績発表に向けた思惑などで、上値を試す可能性もあるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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