【アナリストの眼】ストリーム、下期に仕入れ強化や企画コンテンツ充実で回復へ

2012年9月25日 11:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  パソコン・家電販売のECサイトを運営するストリーム <3071> (東マ)は、9月6日に今期(13年1月期)第2四半期累計(2~7月期)および通期業績見通しの下方修正を発表した。家電エコポイント制度や地デジ化に伴う特需の反動減、家電量販店との競争激化などにより、ネット通販事業でノートパソコン、薄型テレビ、白物家電の販売が落ち込んだ。太陽光発電用バックシートも低調だったとしている。

  下方修正後の通期会社予想は、売上高が前期比27.9%減の245億15百万円、営業利益が5億02百万円の赤字(前期は3百万円の赤字)、経常利益が5億18百万円の赤字(同23百万円の黒字)、純利益が6億52百万円の赤字(同33百万円の赤字)としている。配当は無配としている。なお7日に発表した第2四半期累計実績は、売上高が121億66百万円、営業利益が2億97百万円の赤字、経常利益が3億円の赤字、純利益が3億94百万円の赤字だった。下期については仕入れ強化、企画コンテンツ充実、経費削減などの施策で、第2四半期累計に比べて赤字幅縮小となる模様だ。

  株価の動きを見ると、9月5日に直近安値となる4万8000円を付ける場面があったが、その後は概ね5万円近辺で推移している。6日に発表した業績見通し下方修正の影響は限定的で、ある程度は織り込み済みだったと考えられる。21日の終値5万800円を指標面で見ると、実績PBR(前期実績の連結BPS4万3383円40銭で算出)は1.1倍台となる。

  週足チャートで見ると、26週移動平均線を割り込んで上値を切り下げる展開だけに、当面は下値固めが必要だろう。ただし2月10日に付けた年初来安値4万5000円を割り込まなければ、下期からの業績改善期待で反発の可能性が高まるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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