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【アナリストの眼】神鋼商事株価は景気減速を織り込み中、PER・PBRが割安水準
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鉄鋼関連商社の神鋼商事 <8075> は、国内外の景気減速の影響で今期(13年3月期)連結業績の下振れが懸念されるが、株価にはある程度織り込まれた可能性があるだろう。
今期通期見通しについての会社予想は、売上高が前期比4.0%減、営業利益が同15.9%増、経常利益が同4.8%増、純利益が同1.3%減(大阪国税局からの更正処分を受けて過年度法人税等を計上するため、8月10日に純利益を下方修正)としている。配当については第2四半期末を3円の予想とし、期末については未定としている。
国内外の景気減速の影響を受けて鋼板製品、輸入鉄鋼原料、半導体用リードフレーム、ハードディスク用アルミ板条、液晶用電子材料、溶接材料・関連機器などが低調な模様である。さらに国内エコカー補助金終了の影響、中国リスクの影響なども今後の懸念材料だろう。
株価の動きを見ると、9月6日には年初来安値となる140円まで調整する場面があった。ただし足元では150円台を回復している。今期業績見通しの下振れに対する警戒感が、ある程度織り込まれた可能性がありそうだ。24日の終値153円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円75銭で算出)は4~5倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS300円70銭で算出)は0.5倍近辺となる。
週足チャートで見ると、160円近辺の支持線を割り込む形になったが、年初来安値圏で下ヒゲを付けて反発し、目先的には底打ち感を強めている。指標面の割安感に見直し余地があり、通期見通しに対する警戒感がある程度織り込まれたとすれば、一旦は反発が期待できそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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