ヨコレイ:9月期連結業績、利益を大幅に減額修正

2012年9月22日 21:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■輸入鮭鱒類の相場急落、サバなど青ものへも波及、好調な冷蔵事業柱に来期回復へ

  横浜冷凍 <2874> は、12年9月期通期業績予想を減額修正すると発表した。

  厳しい環境が続く食品販売部門で、主力とする水産品で輸入鮭鱒類の相場が予想を上回る急落となり、青ものと呼ばれるサバ等へも波及したことで、好調な冷蔵倉庫部門の利益を帳消しにする結果となり、営業利益を30億円から9億円(79%減)に大幅減額するなどの修正を行った。

  同社は今期第3四半期から輸入鮭鱒類の市況低下を前提に、在庫商品の早期処理に取組むなど、来期以降を視野に体制整備を実施していたが、半値近くまでの下げ相場が長期化したことが痛手となった。

  現在取組んでいる第四次中期経営計画では、商品販売事業について、環境変化に強い供給体制を再構築、コア事業・海外戦略の強化を通じて収益構造の改革に取組んでおり、好調な冷蔵倉庫事業を一方の柱として来期回復を目指す。

■各地の新設物流センターが順調に稼動、ワンノイ2号棟を9月に着工

  冷蔵倉庫事業では効率的設備投資を通じ、戦略的ネットワークや品質・サービスの競争力を高め、収益力アップによる通関事業の拡大、国際物流や物流アウトソーシングなど、低温物流サービス事業の領域を拡充することで成長力を向上させる方針だ。

  スクラップ&ビルト方式を含め国内外で進めている「新設物流センター」は予定通り順調に稼動し、中計が具体化され、業績を伸ばしている。

  特に、タイで3つ目となった冷蔵倉庫「ワンノイ」(冷蔵収容能力15,408トン)は、主としてチキン、フルーツなどの保管で既に満杯状況となっており、本年9月、4つ目となる倉庫を同敷地内に2号棟として建設に着手、13年12月末の竣工を目指す。

  新設する2号棟の規模は、タイでは珍しい3階建(PC造)、冷蔵収容能力27,000トンと、既設1号棟の2倍近い規模となるが、このたびは、タイ国内営業冷蔵倉庫では初めてとなる稼動ラックを導入し生産性のアップを図る。総工事費は邦貨22億円程度の予定。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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