【話題】日露のウラジオストク生産大幅引き上げ、米国、カナダでも本格化

2012年9月6日 11:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日本とロシアが共同建設で大筋合意しているロシア・ウラジオストクでのLNG(液化天然ガス)基地について、生産能力を最大で現行計画の2.5倍に引き上げる可能性が報じられた(日本経済新聞9月5日付夕刊)。ロシア・ウラジオストクのLNG基地は、ロシアのガスプロムが日本の石油資源開発 <1662> や伊藤忠商事 <8001> などと共同で建設し、2017年の稼働を目指しており、年内にも投資計画を決定するとみられている。

  今回の日露共同LNG基地に限らず、世界的に天然ガスの新規開発・増産、LNG輸出基地の新設・増設計画が相次いでいる。この背景には日本、韓国、台湾に加えて、中国やインドなどにおいても、LNG需要の拡大が予想されていることがある。また原油への依存度を低下させることで、原油価格の高騰を抑える効果も期待されている。そして従来は、カタール、インドネシア、マレーシア、豪州などが主要なLNG輸出国だったが、米国やカナダでは、非在来型天然ガスの一種であるシェールガスの商業生産が本格化して、日本や韓国などへのLNGの輸出拡大を目指している。

  シェールガスというのは、地中深くの泥土が堆積した頁岩(けつがん=シェール)と呼ばれる硬い岩盤層の微細な割れ目に閉じ込められた天然ガスで、採掘技術の進歩によって低コストでの生産が可能となり、特に北米地域において商業生産が本格化している。またシェールガス埋蔵量世界一とされる中国は、2020年までにシェールガスの生産量を、現在の天然ガス生産量に匹敵する800億~1000億立方メートルに拡大する計画を掲げている。

  LNGは、天然ガスを消費地である遠隔国に輸送するため、セ氏零下162度に冷却して液化したもので、消費地で気化して使用する。このため、生産地(国)に液化設備プラント、消費地(国)に気化設備プラント、そして輸送のために専用タンクを搭載したLNG専用船が必要となり、総投資額が1兆円規模となるプロジェクトも少なくない。

■「燃え上がるLNGの開発・増産の炎」

 米国、カナダ、ロシアなども含めて、在来型の天然ガスや非在来型のシェールガスの開発・増産、そしてLNGプラントの新増設計画が相次ぐ可能性が高まっているため、主要な関連セクター・銘柄にとって追い風となるだろう。

■LNGプラントで圧倒的な受注実績を持つ日揮、千代田化工

  プラント関連では、LNGプラントで圧倒的な受注実績を持つ日揮 <1963> と千代田化工建設 <6366> 、海外での天然ガスの開発・生産に乗り出している開発関連では、国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> 、JXホールディングス <5020> 、海外でのLNGプロジェクトやシェールガスの権益取得を加速させている総合商社とガス会社では、伊藤忠商事 <8001> 、丸紅 <8002> 、豊田通商 <8015> 、三井物産 <8031> 、住友商事 <8053> 、三菱商事 <8058> 、東京ガス <9531> 、LNG専用船での海上輸送が安定収益源となる海運では、日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> が主要な関連セクター・銘柄だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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