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【株式市場を検証】イベント控えて様子見ムードだが堅調展開
【日経平均株価、TOPIXともに小幅続伸】
■東証1部市場の売買代金は3営業日連続で1兆円を下回る
4日は小幅に上昇した。日経平均株価は前日比37円58銭(0.41%)高の9104円17銭、TOPIXは前日比1.59ポイント(0.20%)高の778.70となり、いずれも小幅続伸した。重要イベントを控えて様子見ムードも強めたが、堅調な展開だった。
終値ベースで見ると、日経平均株価は5月8日(9181円65銭)以来の戻り高値水準、TOPIXは5月2日(792.87)以来の戻り高値水準だった。
日経平均株価の日中値幅は40円71銭にとどまった。東証1部市場の売買代金は概算で9100億円となり、前日の9394億円に比べて減少し3営業日連続で1兆円を下回った。
前日3日の米国株式市場で主要株価指数は上昇した。ダウ工業株30種平均株価は前日比72ドル43セント(0.56%)高の1万2943ドル82セントと反発した。4日の米国独立記念日を控えていたうえに短縮取引で小動きだったが、米5月製造業新規受注が市場予想以上に改善したことを好感した。量的緩和策第3弾(QE3)に対する期待感も引き続き相場押し上げ要因だった。S&P500株価指数は前日比0.62%高と3営業日続伸、ナスダック総合株価指数は前日比0.84%高と3営業日続伸した。
この流れを受けて日経平均株価は前日比53円10銭高と買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き620万株の買い越し観測だった。
寄り付き後の買い一巡後は、日経平均株価は動意に乏しく、上昇幅をやや縮小する場面もあったが、概ね9100円台前半の狭いレンジでモミ合う展開となった。アジアの主要株式市場が堅調だったことも支援材料だった。
午後に入っても日経平均株価は、9100円台前半の狭いレンジでモミ合う展開が続き、膠着感を強めた。重要イベントを控えて様子見ムードも強く、日経平均株価、TOPIXともに、この日の安値圏で取引を終了したが、前日比プラス圏は維持した。
東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄836(全体の50%)、値下がり銘柄668(全体の40%)だった。全体として方向感に欠ける展開となったが、セクター別には鉱業と商社の上昇が目立った。また水産・農林、繊維、ゴム製品、機械、その他製品、陸運、空運、情報・通信などが上昇した。一方で鉄鋼の下落が目立った。また食品、パルプ・紙、石油・石炭製品、ガラス・土石製品、証券、保険、不動産、海運、倉庫・運輸、電力・ガスなどが下落した。
東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、26位の日産東京販売ホールディングス <8291> の大幅上昇が目立った。また1位のソフトバンク <9984> 、3位の三菱商事 <8058> 、5位の全日本空輸 <9202> 、8位の三井物産 <8031> 、9位のNTT <9432> 、10位の日立製作所 <6501> 、12位のコマツ <6301> 、13位のファナック <694> 、15位の日産自動車 <7201> 、16位のホンダ <7267> 、20位の国際石油開発帝石 <1605> が上昇した。
一方で7位のJFEホールディングス <5411> 、18位のヤマダ電機 <9831> の大幅下落が目立った。また4位のトヨタ自動車 <7203> 、6位の三井住友FG <8316> 、11位のみずほFG <8411> 、14位のソニー <6758> 、17位のディー・エヌ・エー <2432> 、19位のTDK <6762> が下落した。2位の三菱UFJFG <8306> は前日比横ばいだった。
4日の米国市場の休場、5日のECB理事会、6日の米6月雇用統計を控えて様子見ムードが強く、小幅レンジでモミ合う展開だった。しかし重要イベントを控えていても前日比マイナス圏に沈むことなく、終日堅調な展開だった。地合い改善を意識させる形だろう。
ECB理事会での追加利下げはほぼ織り込んだと考えられるが、日本、中国、米国など、世界的に追加金融緩和の動きが広がることに対する期待感が強材料視されているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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