ヤマダ電機がマルチSNSサービスを開始、オンライン事業を強化

2012年6月8日 10:47

印刷

「ヤマダ電機マルチSNS」のロゴ(画像:ヤマダ電機)

「ヤマダ電機マルチSNS」のロゴ(画像:ヤマダ電機)[写真拡大]

 ヤマダ電機は7日、同日より、統合型のオンラインプラットフォーム「ヤマダ電機マルチSNS」のサービスを開始すると発表した。

 「ヤマダ電機マルチSNS」は、ヤマダ電機がすでに提供している3つのオンラインサービスに、今回新たに開始する4つの新サービスを統合し、単一のID・パスワードでヤマダ電機が提供する複数のコンテンツが利用できる総合型オンラインプラットフォーム。ヤマダ電機のECサービスを統合し、顧客同士のコミュニケーション・情報発信がヤマダ電機マルチSNSで可能となる。ヤマダ電機からの一方的な情報発信を行うだけでは築くことの出来ないコミュニティの形成を、同サービスを通じて築いていくという。

 今回ヤマダ電機は、既存オンラインサービスの「Yamada-Denki WEB.com」、「ヤマダモール」、「ピーチクパーク」に加えて、新たに4つの新サービスを開始する。そのうちの一つである「ヤマダゲーム」は、Android OSを搭載しているスマートフォンおよびフィーチャーフォンでゲームを楽しめるサービス。まずは12タイトルのソーシャルゲームからスタートし、2012年度末には約100タイトルをリリースする予定。さらに、自社開発についても進めていくという。

 基本プレイ無料、アイテム課金型で、ゲーム内でコンテンツを取得するためにヤマダ電機の買い物で貯まったポイントを利用することも可能。また、店頭スロットマシーンと連携したイベントや、利用頻度に応じて会員ランクが上がり、インセンティブが実店舗で受けられるシステムを考えているという。

 そのほか、「やまだテレビ」は、アクトビラビデオフル対応のテレビを対象に、コミュニケーション・ショッピング・生活情報・旅行情報・ビデオオンデマンドなどが利用できるサービス。また、「ヤマダフォト(仮称)」は、ヤマダ電機の会員が持っている様々な趣味の世界を写真というカタチで発信し、その写真を中心に新たなコミュニティが出来上がっていくことを目的としているサービス。今夏のスタートを目指し、現在開発を進めているという。

 さらに、リデュース・リユース・リサイクルの「3R」の中の、「リユース」に注目し、インターネットリユース市場において先駆的な株式会社デファクト・スタンダード社の「ブランディア」とヤマダ電機グループ会社を通じた連携を行い、家電はもちろん、ブランド品、アパレル、貴金属など幅広いWEBリユースを始める。ヤマダ電機のリユースポータルサイトを「ヤマダセカンド(仮称)」と名付け、今年7月中を目途にスタートする。

 なお、「ヤマダ電機マルチSNS」は、約2,350万人を数えるヤマダ電機の会員(ポイントカード会員、ケイタイde安心会員など)であれば誰でも無料で利用することができる。端末側もマルチデバイス化しており、PCやスマートフォン、フィーチャーフォンだけでなく、通信機能のあるTVでも利用可能となっている。

関連記事