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【株式市場を検証】ギリシャ問題や米市場休場で手控えムード、リスク回避の売りは一服感
【日経平均株価は小幅続伸、TOPIXは小幅続落】
■東証1部市場の売買代金はし2営業日連続で1兆円を下回る
28日の主要株価指数は高安まちまちだった。日経平均株価は前日比12円76銭(0.15%)高の8593円15銭となり小幅に3営業日続伸した。一方のTOPIXは前日比1.00ポイント(0.14%)安の721.11となり小幅に続落した。ギリシャ問題への警戒感が強い状況に変化はなく、今晩の米国市場が休場のため手控えムードが強く、薄商いで方向感に乏しい展開だった。
終値ベースで見ると、TOPIXは11年12月20日(718.49)以来の安値水準だった。
日経平均株価の日中値幅は55円64銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で7814億円となり、前日の9683億円に比べて大幅減少し2営業日連続で1兆円を下回った。
前週末25日の米国株式市場は下落した。ダウ工業株30種平均株価は前日比74ドル92セント(0.60%)安の1万2454ドル83セントと反落した。3連休を控えて方向感に乏しい展開だったが、格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)がスペインの銀行大手5行の格付けを引き下げたことや、スペインの大手銀行バンキアが政府に対して190億ユーロの資金注入を要請したことなどで警戒感が強まった。S&P500株価指数は前日比0.22%安と5営業日ぶりに反落、ナスダック総合株価指数は前日比0.07%安と小幅に続落した。
この流れを受けて日経平均株価は前日比24円60銭高と買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き230万株の買い越し観測だった。ギリシャの最新世論調査で緊縮財政支持派が僅差で優勢と伝えられたことが支援材料だった。
しかし寄り付きの買い一巡後は、日経平均株価は上昇幅を縮小した。午前の中盤になると前日比マイナス圏に転じる場面もあり、概ね前日終値近辺でモミ合う展開となった。
午後に入っても日経平均株価は、前日終値近辺でモミ合う展開が続き、膠着感を強めた。円の高止まりもあり手控えムードを強めた。日経平均株価はこの日の安値となる前日比11円52銭安の8568円87銭を付ける場面もあった。結局、日経平均株価は取引終了にかけて前日比プラス圏に戻したが、TOPIXは前日比マイナス圏で取引を終了した。
東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄418(全体の25%)、値下がり銘柄1116(全体の67%)だった。全体として方向感に乏しい中で、セクター別には、水産・農林、石油・石炭製品、その他製品、不動産などが上昇した。一方で、建設、繊維、パルプ・紙、ゴム製品、鉄鋼、金属製品、保険、海運、倉庫・運輸、電力・ガスなどが下落した。
東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のシャープ <6753> 、21位の日本橋梁 <5912> の大幅上昇が目立った。また2位の三菱UFJFG <8306> 、3位のキヤノン <7751> 、6位のトヨタ自動車 <7203> 、8位のファーストリテイリング <9983> 、9位の日本たばこ産業 <2914> 、10位のコマツ <6301> 、11位のファナック <6954> 、12位の三井住友FG <8316> 、14位のNTT <9432> 、15位の三井物産 <8031> 、18位の三菱商事 <8058> 、19位の三井不動産 <8801> 、20位のソフトバンク <9984> が上昇した。
一方で22位のNEC <6701> が大幅下落した。また4位のディー・エヌ・エー <2432> 、5位のソニー <6758> 、7位の日立製作所 <6501> 、13位のパナソニック <6752> 、16位のホンダ <7267> 、17位のグリー <3632> 、23位の京セラ <6971> が下落した。
日経平均株価は小幅に3営業日続伸したとはいえ、ファナック <6954> とファーストリテイリング <9983> が押し上げた形である。
ギリシャ問題、スペイン問題、そして為替の円高進行などのネガティブ材料に身構える状況に変化はなく、今晩の米国市場が休場となることもあり、手控えムードを強めて方向感に乏しい展開だった。
ただし、リスク回避の売りもやや一服状況の模様である。ギリシャ問題やスペイン問題で新たなネガティブ材料が飛び出す可能性もあるが、日経平均株価8500円を下値メドとして意識するような、値ごろ感での買いも見られる。一旦は自律反発的な展開が見られる可能性もあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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