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【外国為替市場を検証:ドル・円相場】ドル売り・円買いの流れ継続
【外国為替市場フラッシュ:5月14日~18日のドル・円相場】
■週後半に円買い強まり1ドル=79円00銭近辺に円が上昇
5月14日~18日のドル・円相場は小動きだったが、概ね1ドル=79円00銭近辺~80円50銭近辺のレンジで推移した。週末18日の海外市場で終盤は1ドル=79円00銭近辺だった。
週前半はユーロ売り・ドル買いの流れを受けて、概ね1ドル=79円台後半~80円台前半の狭いレンジで小動きだったが、週後半になるとギリシャ問題や米経済指標の悪化を受けてドル売り・円買いが優勢になり、1ドル=79円00銭近辺に円が上昇した。大勢としてはドル売り・円買い優勢の流れが継続した。
ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末11日の海外市場では概ね1ドル=79円70銭近辺~80円00銭近辺で推移した。手掛かり材料難の中、ユーロの動向を睨みながら小動きに終始した。米4月卸売物価指数や米5月ミシガン大学消費者信頼感指数に対する反応は限定的だった。終盤は1ドル=79円90銭近辺だった。
この流れを受けて週初14日の東京市場では、概ね1ドル=79円90銭台~80円10銭台で推移した。やや手掛かり材料難となり、ギリシャの連立協議や欧州市場の反応を見極めたいとして小動きだった。終盤はドル買い・円売りがやや優勢となり1ドル=80円10銭近辺だった。14日の海外市場では1ドル=79円60銭台に円が上昇する場面があった。ギリシャの連立協議が難航して6月再選挙の可能性が高くなったため警戒感を強め、リスク回避のドル売り・円買いがやや優勢になった。ただし概ね小動きで終盤は1ドル=79円80銭台だった。
15日の東京市場では概ね1ドル=79円70銭台~90銭台で推移した。手掛かり材料難の中、ギリシャの連立協議の行方やユーロの動向を見極めたいとして終日小動きだったが、終盤にかけてドル買い・円売りがやや優勢になった。終盤は1ドル=79円90銭近辺だった。15日の海外市場では概ね1ドル=79円70銭台~80円30銭台で推移した。米5月ニューヨーク州連銀製造業景気指数が市場予想を上回ったことを受けて、ドル買い・円売りが優勢になった。ギリシャの連立協議が不調に終わり6月再選挙となったことの影響は限定的だった。終盤は1ドル=80円20銭近辺だった。
16日の東京市場では概ね1ドル=80円10銭台~40銭台で推移した。ギリシャ問題に対する警戒感が強まる中、リスク回避のユーロ売り・ドル買いの流れが波及してドル買い・円売りがやや優勢だった。終盤は1ドル=80円30銭台だった。16日の海外市場では概ね1ドル=80円30銭台~50銭台で推移した。リスク回避のユーロ売り・ドル買いの流れや、米4月住宅着工件数などの経済指標を受けてドル買い・円売りがやや優勢になった。ただし公開された4月の米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録では、メンバー数人が景気下振れの場合の追加緩和に言及したことが明らかになり、米追加緩和観測でドル売り・円買いがやや優勢になった。終盤は1ドル=80円30銭近辺だった。
17日の東京市場では概ね1ドル=80円20銭台~30銭台で推移した。手掛かり材料難となり、欧州時間帯のユーロの動向待ちで終日小動きだった。終盤は1ドル=80円30銭台だった。17日の海外市場では1ドル=79円10銭台に円が上昇した。米主要経済指標が低調だったうえに、ギリシャ問題に対する警戒感も強め、リスク回避のドル売り・円買いが優勢になった。日銀の追加緩和観測後退もドル売り・円買いにつながった。終盤は1ドル=79円20銭~30銭近辺だった。
18日の東京市場では概ね1ドル=79円20銭台~40銭台で推移した。ドル売り・円買いの動きが一服して終日小動きだったが、終盤にかけてややドル売り・円買いが優勢になった。終盤は1ドル=79円20銭台だった。18日の海外市場では1ドル=79円00銭近辺に円が上昇した。前半はやや手掛かり材料難となり、週末のG8首脳会議を控えてモミ合う展開だったが、終盤にかけてドル売り・円買いが優勢になった。終盤は1ドル=79円00銭近辺だった。
ドル・円相場に関しては、4月27日の日銀金融政策決定会合、5月4日の米4月雇用統計を経て、大勢として米追加緩和期待のドル売り・円買い優勢の流れが継続している。
ただし日本政府・日銀によるドル買い・円売り市場介入が意識される水準だけに、一方的にドル安・円高方向に振れる可能性も小さいだろう。
当面はギリシャ問題やスペイン問題でのユーロ売り・ドル買い、米追加緩和観測でのドル売り・円買い、そしてドル買い・円売り市場介入への警戒感が交錯する状況が続きそうだ。5月22日~23日の日銀金融政策決定会合、23日のEU首脳会議、6月1日の米5月雇用統計が焦点だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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