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【話題株】日本ユニシス・AIJ投資顧問社長「使っちゃうタイプ」に怒りの値戻し
■社員ひとり59万円消え当面の救済案は「従業員持株会」の思惑
日本ユニシス <8056> は24日の午後14時過ぎから急速に値を戻し、それまでの586円(14円安)前後での底もみ相場から598円(2円安)まで持ち直し、終値も597円となった。昨日、例のAIJ投資顧問に委託していた年金基金について、大半が毀損していると判断し、特別損失を計上すると発表。株価は軟調だったものの、午後、同投資顧問・浅川和彦社長の証人喚問の様子が伝えられ、産経新聞のネット速報が、「『使っちゃうタイプ』個人資産は今9900万円」と伝えると、一気に上げる場面があったという。
大引けにかけての値戻しは、さながら「怒りの逆襲」的な気迫があったようだ。同社がAIJ投資顧問によって「大半を毀損」させられた金額は、23日の発表によると、連結ベースで約55億円、単体ベースで約41億円。連結ベースの従業員数は約9330名(東洋経済新報社・会社四季報、昨年12月末現在)のため、単純計算では、一人あたり約59万円の積立金が行方不明になったことになる。
■証券各社が株高に向けて様々な提案の観測
このアナ埋めは、年金法では会社側の負担になる部分が多いとされる。しかし、同社の2012年3月決算の見込みは最終赤字。回復基調にあるとはいえ、今回の損失がなかった場合でも、純利益は116億円の赤字予想だった。社員ひとりに59万円を支給する余裕は、まだなさそうだ。
となると、当面、手っ取り早い社員救済策は「従業員持株会」(3.0%保有の上位株主)。株価が100円値上がりすると、1千株保有する場合は10万円の利益。一部の推測では、早くも証券各社が様々な提案を用意して積極姿勢とされ、主幹事証券の野村證券もウカウカしていられないとか。業績が回復基調なだけに、一般投資家も注目しておく余地はありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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