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【外国為替市場フラッシュ:3月19日~23日のドル・円相場】
■リスク回避の円買いが優勢
3月19日~23日の週のドル・円相場は、概ね1ドル=81円90銭台~84円10銭台のレンジで推移した。21日の海外市場で一時1ドル=84円10銭台に円が下落する場面があり、基調としてドル高・円安の地合いに変化はないと考えられるが、週後半はドル高・円安一服の展開となった。日本の2月貿易統計が予想外の黒字だったこと、中国とユーロ圏の景気減速に対する警戒感が強まったこと、さらに米住宅関連指標が低調だったことなどで、リスク回避の円買いが優勢になった。週末23日の海外市場で終盤は1ドル=82円30銭~40銭近辺だった。
ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末16日の海外市場では、概ね1ドル=83円20銭近辺~90銭近辺で推移した。序盤はドル買い・円売り優勢だったが、米2月消費者物価のコア指数が市場予想を下回ったことや、米3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値がやや低調だったことを受けて、ドル売り・円買いが優勢になった。終盤は1ドル=83円40銭近辺だった。
この流れを受けて週初19日の東京市場では、概ね1ドル=83円10銭台~50銭台で推移した。やや手掛かり材料難となり小幅レンジでモミ合う展開だったが、終盤にかけてはドル売り・円買いが優勢になった。終盤は1ドル=83円10銭台だった。19日の海外市場では、概ね1ドル=83円00銭近辺~40銭近辺で推移した。序盤はポジション調整の動きなどでドル売り・円買いが優勢だったが、その後はやや手掛かり材料難となってモミ合う展開だった。終盤は1ドル=83円30銭~40銭近辺だった。
20日の海外市場(東京市場は休場)では、概ね1ドル=83円30銭台~80銭台で推移した。アジアの時間帯は東京市場が休場のため閑散取引で小動きだった。欧州の時間帯に入るとドル買い・円売りの動きが強まり、1ドル=83円80銭台に円が下落した。中国の景気減速懸念でドル買い・新興国通貨売りとなった流れが波及して、ドル買い・円売りが優勢になった。その後は、米2月住宅着工件数が市場予想を下回ったこともありモミ合う展開となった。バーナンキ米FRB議長の講演については、特に材料がなかったとして反応薄だった。終盤は1ドル=83円70銭近辺だった。
21日の東京市場では、概ね1ドル=83円50銭台~70銭台の小幅レンジで推移した。22日発表予定の日本2月貿易統計を控えて様子ムードを強めた。終盤は1ドル=83円60銭台だった。21日の海外市場では、序盤に1ドル=84円10銭台に円が下落する場面があった。リスク回避姿勢が後退したうえに、米住宅関連指標に対する期待先行でドル買い・円売りが優勢になった。しかし、米2月中古住宅販売件数が市場予想を下回ったことや、バーナンキ米FRB議長が原油高による米景気への懸念を示したことなどで、一転してドル売り・円買いが優勢になり、終盤は1ドル=83円30銭近辺に円が上昇した。
22日の東京市場では、概ね1ドル=83円10銭台~40銭台の小幅レンジで推移した。日本の2月貿易統計が329億円の黒字となり、予想外の黒字だったため発表直後に円買いが優勢になる場面もあったが、反応は一時的にとどまった。その後は1ドル=80円台前半でモミ合う展開となり、終盤は1ドル=83円20銭台だった。22日の海外市場では、1ドル=82円30銭近辺に円が上昇する場面があった。日本の2月貿易収支が予想外の黒字だったことに加えて、中国とユーロ圏の製造業PMI(購買担当者景気指数)が低調だったため、景気減速懸念でリスク回避の円買いの動きが強まった。米新規失業保険申請件数が低水準だったことを受けてドルが買われる場面もあったが、その後は再びドル売り・円買いの展開となり、終盤は1ドル=82円50銭近辺だった。
23日の東京市場では、概ね1ドル=82円50銭近辺~90銭近辺で推移した。小幅レンジでモミ合う展開だったが、ドル買い・円売りがやや優勢で、終盤は1ドル=82円70銭台だった。23日の海外市場では、1ドル=81円90銭台に円が上昇する場面があった。米2月新築住宅販売件数が低水準だったこともあり、リスク回避の円買いが優勢となった。その後は欧米株式市場が上昇に転じたこともあり、ドル買い戻しがやや優勢となった。終盤は1ドル=82円30銭~40銭近辺だった。
ドル・円相場に関しては、ドル高・円安一服の展開となったが、基調としてはドル高・円安の地合いが継続していると考えられる。米主要経済指標で今週は、住宅関連指標がやや低調な内容だったことが弱材料視されたが、雇用関連指標が改善していることもあり、米景気先行きに対する楽観的な見方が優勢になっている。
このため量的緩和策第3弾(QE3)観測は大幅に後退しており、当面はドル高・円安の地合いが継続する可能性が高いだろう。日米両国の金融政策に対する思惑が焦点となるが、4月6日の米3月雇用統計、9日の日本2月経常収支、9日~10日の日銀金融政策決定会合を控えて、様子見ムードを強める可能性もあるだろう。
当面の注目スケジュールとしては、26日の独3月IFO業況指数、米2月シカゴ連銀全米活動指数、27日の米1月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米3月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、29日の米第4四半期GDP確報値、米新規失業保険申請件数、30日の日本2月全国・3月東京都区部消費者物価指数、米2月個人所得・消費支出、米3月シカゴ地区購買部協会景気指数などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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