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■リスク回避の動きが後退
来週(3月12日~16日)のユーロ・円相場については、リスク回避の動きが後退して、ユーロ高・円安の地合いに回復する可能性があるだろう。概ね1ユーロ=107円台~110円台での展開を想定する。
ギリシャ問題に関しては、債務交換プログラムへの民間債権者の参加率が条件をクリアしたため、1300億ユーロ規模の追加支援が実行される見通しとなった。このため一旦は市場の関心が薄れて、リスク回避の動きが後退する可能性が高いだろう。
ただし、ユーロ圏の景気減速に対する警戒感が強いため、ユーロ売り圧力につながる可能性に注意が必要だろう。8日のECB(欧州中央銀行)理事会では政策金利を据え置き、ドラギECB総裁はインフレの上振れリスクが広がっていると述べた。そして、世界的な金融緩和の流れの中で、日米欧を中心とする主要国の金融政策に対する思惑が今後の焦点となりそうなだけに、12日~13日の日銀金融政策決定会合、13日の米FOMC(連邦公開市場委員会)という重要イベント通過後の動向に注意が必要だろう。
前週(3月5日~9日)のユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=105円70銭台~108円60銭台のレンジで推移した。ギリシャ債務交換問題の民間債権者参加率に対する警戒感でユーロ売り圧力が強まる場面があり、全体としてはユーロ高・円安一服の1週間だった。週末9日の海外市場で、終盤は1ユーロ=108円10銭~20銭近辺だった。
ユーロ圏債務危機問題に関する前週の動きを整理すると、一時的に不透明感を強める場面もあったが、ギリシャ債務交換に対する民間債権者の参加率が条件を満たしたことで、総額1300億ユーロ規模の追加支援が実行され、ギリシャの無秩序なデフォルト(債務不履行)は回避される見通しとなった。9日のギリシャ政府発表によると、総額2060億ユーロに対して1720億ユーロ相当の参加率83.5%(ギリシャ国内法に基づく1771.6億ユーロに対して1520億ユーロ相当の参加率85.8%、国際法に基づく288.4億ユーロに対して200億ユーロ相当の参加率69.3%)となり、集団行動条項(CAC)発動による強制的削減後の民間参加率は95.7%の見込みとなった。またISDA(国際スワップ・デリバティブ協会)は9日、ギリシャ債務交換がCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)決済が発生するクレジット・イベント(信用事由)に該当するとの見解を発表した。
ユーロ圏債務危機問題は根本的に解決したわけではないが、一旦は市場の関心が薄れる可能性が高く、今後はユーロ圏の景気動向やECBの金融政策などが焦点となりそうだ。
当面の注目スケジュールとしては、10日の中国2月貿易統計、12日のユーロ圏財務相会合、EU財務相理事会、米2月財政収支、12日~13日の日銀金融政策決定会合、13日の仏1月経常収支、英1月貿易収支、独3月ZEW景気期待指数、米2月小売売上高、米FOMC(連邦公開市場委員会)、14日の中国全国人民代表大会(全人代)最終日、ユーロ圏1月鉱工業生産、ユーロ圏2月消費者物価指数改定値、米第4四半期経常収支、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長講演、15日のスイス中銀金融政策会合、米3月ニューヨーク州製造業景況指数、米3月フィラデルフィア地区連銀業況指数、米新規失業保険申請件数、IMF理事会、16日のユーロ圏1月貿易収支、米2月消費者物価指数、米2月鉱工業生産、米3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値などがあるだろう。
その後の注目イベントとしては、18日の中国2月主要70都市新築住宅価格、19日のユーロ圏1月経常収支、20日のギリシャ国債145億ユーロ償還期限、21日~22日のECB理事会、22日の日本2月貿易統計、米2月景気先行指数(コンファレンス・ボード)などが予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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