【相場展望】円安進行すれば強基調で日経平均株価1万円大台接近の可能性

2012年2月26日 09:55

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【来週(2月27日~3月2日)の株式市場見通し】

■常識的には短期的な過熱感で上昇一服だが買い意欲旺盛

  来週(2月27日~3月2日)の日本株式市場は、短期的な過熱感が強いだけに、上昇一服してスピード調整と考えるのが常識的だろう。しかし投資家の買い意欲は旺盛な模様である。外国為替市場での円安方向への流れが支援材料であり、一段と円安が進行すれば株式市場も強基調となるだろう。

  また、短期的な過熱感でスピード調整しても、外国為替市場で円高方向の流れに転じない限り、下値は限定的だろう。当面は「押し目待ちに押し目なし」の状況が続きそうだ。日経平均株価が1万円大台に接近する可能性もあるだろう。

  前週末24日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均株価が利益確定売りに押されて小幅反落し、1万3000ドル近辺での上値の重さも意識させたが、外国為替市場では1ドル=81円20銭台、1ユーロ=109円20銭台に円が下落した。また、シカゴ日経平均先物(CME)は9700円台に上昇している。この流れを受けて、週初27日の日本株式市場は買い優勢でのスタートとなりそうだ。その後は外国為替市場の動向を睨みながらの展開だろう。

  外国為替市場で円高方向に傾き、輸出関連の主力大型株に対して見送りムードを強めた場合に、中小型株へ物色がシフトするかどうかも焦点だろう。またイラン情勢や、原油価格の急ピッチの上昇に対する警戒感が強まる可能性にも注意しておきたい。

  なお前週(2月20日~24日)は、週間ベースで日経平均株価が前週末比263円21銭(2.81%)上昇した、TOPIXは同23.84ポイント(2.95%)上昇した。いずれも3週連続の上昇となった。また週末24日の終値は、日経平均株価が9647円38銭となり、終値で9600円台を回復して昨年8月4日(9659円18銭)以来の水準となった。TOPIXは834.29となり、終値では昨年8月2日(843.96)以来の水準となった。

  ギリシャ第2次支援の決定によるユーロ圏債務危機問題に対する警戒感の後退、世界的な金融緩和の動きに対する期待感などに加えて、日銀の追加金融緩和と外国為替市場での円安進行を好感する買いが継続した。急ピッチの上昇に対する短期的な過熱感が警戒されているが、買い意欲は旺盛で物色も広がり始めた。

  ユーロ圏債務危機問題に関する前週の動きを整理すると、20日のユーロ圏財務相会合でギリシャに対する第2次支援を決定した。合意内容は、EUとIMF(国際通貨基金)による1300億ユーロ規模の金融支援、民間債権者が保有するギリシャ国債の元本削減率を53.5%に引き上げ、各国の中央銀行が支援に参加、ギリシャの対GDP政府債務比率を現状の約160%から20年に120.5%まで低下させる、などとなった。これによってギリシャは、3月20日の145億ユーロの国債償還で無秩序なデフォルトが回避されたことになる。ただし、ギリシャの財政再建の実行力を疑問視する見方も多いだけに、警戒感がくすぶり続ける可能性にも注意しておきたい。

  米国の主要経済指標では、雇用関連や住宅関連の指標が注目された。22日には、米1月中古住宅販売件数(季節調整後、年率換算)が457万戸となり、12月改定値の438万戸に比べて増加したが市場予想を下回った。23日には、米新規失業保険申請件数が35.1万件となり、前週改定値の35.1万件に比べて横ばいだったが市場予想以上に改善した。米12月住宅価格指数は前月比0.7%上昇して市場予想を上回った。24日には、米1月新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整後、年率換算)が32.1万戸となり、12月改定値の32.4万戸に比べて0.9%減少したが市場予想を上回った。米2月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は75.3となり、速報値の72.5から上方修正されて市場予想も上回った。

  なお日本では、20日に発表された1月貿易収支が1兆4750億円の赤字となり、過去最大の赤字額となった。

  外国為替市場では、対ドル、対ユーロともに、14日の日銀の追加金融緩和決定後に加速した円安の流れが継続した。ギリシャ第2次支援が決定してリスク回避姿勢が後退したこと、米主要経済指標が概ね良好な結果となり米景気回復期待が高まっていること、日本の1月貿易収支が過去最大の赤字額となり経常黒字減少に対する懸念が高まったことなども円売りの動きにつながった。週末24日の海外市場で終盤は、1ドル=81円10銭~20銭近辺、1ユーロ=109円10銭~20銭近辺だった。

  テクニカル面では、日経平均株価(24日時点の9647円38銭)の移動平均線に対する乖離率は、25日移動平均線(同9069円21銭)に対して6.37%、75日移動平均線(同8682円62銭)に対して11.11%、200日移動平均線(同9040円40銭)に対して6.71%となり、いずれもプラス乖離幅を広げた。なお東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は24日時点で137.9%となっている。テクニカル面では短期的な過熱感が強い状況が続いている。

■注目スケジュール

  来週の注目スケジュールとしては、国内では、2月28日の1月商業販売統計、29日の1月鉱工業生産速報、1月住宅着工戸数、1月大手建設受注、3月1日の11年10~12月法人企業統計、2日の全国1月・東京都区部2月消費者物価指数、1月有効求人倍率、1月完全失業率、1月家計調査などがあるだろう。その後の注目イベントとしては、

  海外では、2月25日~26日のG20財務相・中央銀行総裁会議(メキシコ市)、27日のユーロ圏1月M3、イタリア国債入札、米1月住宅販売保留指数、米1月住宅着工許可件数改定値、28日の独2月消費者物価指数速報値、独3月消費者信頼感指数、ユーロ圏2月景況感・業況感指数、イタリア中期債入札、米12月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米1月耐久財受注、米2月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米週間チェーンストア売上高、米週間レッドブック大規模小売店売上高、29日の豪1月小売売上高、独2月失業率、ユーロ圏1月消費者物価指数改定値、独10年債入札、ECB(欧州中央銀行)3年物オペ、米2月シカゴ地区購買部協会景気指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、米第4四半期GDP改定値、米住宅ローン・借り換え申請指数、バーナンキ米FRB議長の議会証言、ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁の講演、フィッシャー米ダラス地区連銀総裁の講演、プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁の講演、3月1日の中国2月PMI、ユーロ圏1月失業率、ユーロ圏2月製造業PMI改定値、ユーロ圏2月消費者物価指数速報値、スペイン国債入札、フランス国債入札、EU首脳会議(2日まで)、米1月個人所得・消費支出、米1月建設支出、米2月ISM製造業景気指数、米2月自動車販売台数、米2月チェーンストア売上高、米新規失業保険申請件数、バーナンキ米FRB議長の議会証言、ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁の講演、ロックハート米アトランタ地区連銀総裁の講演、2日のユーロ圏1月生産者物価指数、EU首脳会議(最終日)、などがあるだろう。なお韓国は3月1日が休場となる。

  その後の注目イベントとしては、3月4日のロシア大統領選、5日の中国全国人民代表大会(全人代)開幕、6日の豪中銀理事会、米大統領選スーパーチューズデー、6日~7日のブラジル中銀金融政策委員会、7日の米2月ADP雇用報告、7日~8日の英中銀金融政策委員会、8日の日本1月経常収支、日本11年10~12月期GDP2次速報値、韓国中銀金融政策決定会合、ECB理事会(金利発表と記者会見)、9日の中国2月主要経済指標、米2月雇用統計、10日の中国2月貿易統計、12日~13日の日銀金融政策決定会合、そして13日の米FOMC(連邦公開市場委員会)などが予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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