【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】週前半は乱高下するもユーロ高・円安が加速

2012年2月25日 16:18

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フラッシュ:2月20日~24日のユーロ・円相場】

■週末24日の海外市場では1ユーロ=109円20銭台に円が下落

  2月20日~24日の週のユーロ・円相場は、週前半にやや乱高下する場面もあったが、全体としてはユーロ買い・円売りの流れが継続した。24日の海外市場では、昨年10月末以来の水準となる1ユーロ=109円20銭台に円が下落した。20日のユーロ圏財務相会合でギリシャ第2次支援が決定し、ギリシャの当面の無秩序なデフォルトが回避されたため、リスク回避姿勢が一段と後退した。週末24日の海外市場で終盤は1ユーロ=109円10銭~20銭近辺だった。

  ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末17日の海外市場では1ユーロ=104円60銭台に円が下落した。ギリシャが集団行動条項(CAC)を準備中との報道を受けて警戒感を強める場面もあったが、20日のユーロ圏財務相会合でギリシャ第2次支援が決定する見通しとなりユーロ買いが優勢だった。終盤は1ユーロ=104円50銭~60銭近辺だった。

  週初20日の東京市場では、やや乱高下した。序盤には1ユーロ=105円70銭~80銭近辺に円が下落する場面があった。日本の1月貿易赤字は1兆4750億円の赤字で過去最大の赤字額となったが、これを織り込む形で序盤に円が下落していたため、発表後は円売りが一服して1ユーロ=104円80銭近辺に円が上昇する場面があった。その後は1ユーロ=105円00銭を挟んでモミ合う展開となった。終盤はユーロ売りが優勢になり1ユーロ=104円80銭近辺に円が上昇した。20日の海外市場では、概ね1ユーロ=104円70銭近辺~105円50銭近辺で推移した。序盤はユーロ売りが優勢だったが、その後はギリシャ第2次支援決定に対する期待感でユーロ買いが優勢になった。

  21日の東京市場では、やや乱高下した。序盤には1ユーロ=105円10銭台に円が上昇する場面があった。ユーロ圏財務相会合でギリシャ第2次支援協議が難航していることを受けてユーロ売り優勢だった。そしてギリシャ第2次支援が決定したとの報道を受けて1ユーロ=105円90銭台まで円が下落する場面があった。ユーロ買いが一巡すると1ユーロ=105円50銭近辺~80銭近辺でモミ合う展開となったが、終盤には再びユーロ買いが優勢となり1ユーロ=106円00銭近辺に円が下落する場面があった。21日の海外市場では、序盤に1ユーロ=105円10銭近辺に円が上昇する場面があった。ギリシャの当面のデフォルトは回避されたが、財政再建の実行力を疑問視する見方も多くユーロ買いが一巡した。その後は再びユーロ買いが優勢になり、1ユーロ=105円80銭近辺に円が下落する場面があった。終盤は1ユーロ=105円50銭近辺だった。

  22日の東京市場では、午前は1ユーロ=105円台後半でモミ合う展開だったが、午後になるとユーロ買い・円売りの動きが優勢となり、終盤は1ユーロ=106円10銭台に円が下落した。22日の海外市場では、ユーロ買いの動きが継続し、1ユーロ=106円40銭~50銭近辺に円が下落した。

  23日の東京市場では、概ね1ユーロ=106円10銭台~40銭台で推移した。前半はユーロ売りがやや優勢となり円安進行が一服したが、終盤はユーロ買いが優勢になった。23日の海外市場では、1ユーロ=107円00銭台に円が下落する場面があった。独2月IFO企業景況感指数が1月に比べて上昇して市場予想も上回ったことで序盤はユーロ買い優勢だった。欧州委員会がユーロ圏17カ国の12年GDP成長率予測を、前回のプラス0.5%からマイナス0.3%に下方修正したことを嫌気してユーロが売られる場面もあったが、その後は再びユーロ買いが優勢になり終盤は1ユーロ=106円90銭近辺だった。

  24日の東京市場では、1ユーロ=107円70銭近辺に円が下落した。午前は1ユーロ=107円台前半でモミ合う展開だったが、午後に入るとユーロ買い・円売りが優勢になった。24日の海外市場では、ユーロ買い・円売りの動きが加速して1ユーロ=109円20銭台に円が下落した。リスク回避姿勢が一段と後退した。終盤も1ユーロ=109円10銭~20銭近辺だった。

  ユーロ圏債務危機問題に関する今週の動きを整理すると、20日のユーロ圏財務相会合でギリシャに対する第2次支援を決定した。合意内容は、EUとIMF(国際通貨基金)による1300億ユーロ規模の金融支援、民間債権者が保有するギリシャ国債の元本削減率を53.5%に引き上げ、各国の中央銀行が支援に参加、ギリシャの対GDP政府債務比率を現状の約160%から20年に120.5%まで低下させる、などとなった。これによってギリシャは、3月20日の145億ユーロの国債償還で無秩序なデフォルトが回避されたことになり、安心感につながった。

  ただし、ギリシャの財政再建の実行力を疑問視する見方も多いだけに、ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感がくすぶり続ける可能性があるだろう。また来週は、29日にECB(欧州中央銀行)が実施する3年物オペが注目されるだろう。結果次第では一段と安心感が広がり、ユーロ買いの動きが加速する可能性もあるだろう。

  この他の当面の注目材料としては、2月25日~26日のG20財務相・中央銀行総裁会議、2月29日と3月1日のバーナンキ米FRB議長の議会証言、3月1日~2日のEU首脳会議などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【銘柄診断】アルバックは設備投資回復に時間を要し当面は反発力の鈍い展開に(2012/02/25)
半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(4)(2012/02/24)
犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2012/02/02)
株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2012/02/02)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事