【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】波乱がなければユーロ買い戻し優勢の可能性

2012年2月12日 11:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フューチャー:2月13日~17日のユーロ・円相場】

■ギリシャ第2次支援問題が焦点

  来週(2月13日~17日)のユーロ・円相場については、15日のユーロ圏財務相会合で、ギリシャ第2次支援が正式決定されるかどうかが最大の焦点だろう。このため週前半は様子見ムードを強め、波乱がなければユーロ売り圧力が緩和され、ユーロ買い戻し優勢となる可能性が高いだろう。

  ただし、ギリシャ第2次支援を正式決定しても、次の焦点がポルトガル、スペイン、イタリアなどにシフトする可能性もあり、主要各国の国債入札や利回りの動向にも引き続き注意が必要だろう。またECB(欧州中央銀行)の追加利下げに対する思惑などにも注意が必要だろう。

  前週(2月6日~10日)のユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=99円80銭台~103円20銭台で推移した。ユーロ圏主要国の国債利回りが低下したことに加えて、週後半にはギリシャ第2次支援協議の合意に対する期待感などでリスク回避の動きが後退し、ユーロ買い戻し・円売りが優勢になった。週末10日の海外市場で終盤は1ユーロ=102円50銭近辺だった。

  ユーロ圏債務危機問題に関する前週の動きを整理すると、主要国の国債利回りが低下して落ち着いた状況となり、ギリシャの債務交換交渉と第2次支援協議の進展に関心が集中した。合意が遅れていることに対して警戒感を強める場面もあったが、概ね合意に対する期待感が優勢だった。8日にはECBがギリシャ債務削減に協力するとの報道があり、9日にはギリシャ連立与党が第2次支援条件の追加財政緊縮策の受け入れで合意した。ただし9日のユーロ圏財務相会合で、ギリシャ第2次支援に関して財政緊縮策のギリシャ議会承認などを求め、正式決定を15日に持ち越したため、週末10日には警戒感を強めた。なお、9日のECB理事会で政策金利据え置きを決定したが、反応は限定的だった。

  当面の注目スケジュールとしては、13日の日本10~12月期GDP1次速報値、日銀金融政策決定会合(13日~14日)、イタリア短期債入札、ドイツ短期債入札、フランス国債入札、ギリシャ債務交換の最終案提示期限、オバマ米大統領2013会計年度予算教書発表、14日の独2月ZEW景気期待指数、ユーロ圏12月鉱工業生産、イタリア中期債入札、スペイン12カ月物入札、EU・中国首脳会談、米1月小売売上高、15日の独10~12月期GDP速報値、仏10~12月期GDP速報値、ユーロ圏12月貿易収支、ユーロ圏10~12月期GDP速報値、ポルトガル短期債入札、スペイン国債入札、ユーロ圏財務相会合、IMF・EUトロイカ調査団によるポルトガルへの調査開始、米2月ニューヨーク州製造業業況指数、米FOMC議事録(1月24日~25日分)公表、16日のスペイン10~12月期GDP、ECB月報、スペイン国債入札、フランス国債入札、米1月住宅着工件数、米2月フィラデルフィア地区連銀業況指数、米新規失業保険申請件数、バーナンキ米FRB議長の講演、17日のユーロ圏12月経常収支、米1月消費者物価指数、米1月景気先行指数(コンファレンス・ボード)などがあるだろう。

  その後の注目イベントとしては、20日のユーロ圏財務相会合、21日のEU財務相理事会、25日~26日のG20財務相・中央銀行総裁会議、29日のECB3年物オペ、3月1日~2日のEU首脳会議などが予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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