【注目の決算発表】トヨタは一転して3月通期業績を上方修正して3連騰

2012年2月8日 19:02

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  トヨタ自動車 <7203> は8日、154円高の3140円まで上げて変わらずを挟んで3日続伸した。前日7日大引け後に今3月期第3四半期(3Q)決算の開示と同時に、昨年12月9日に下方修正した3月通期業績の一転した上方修正を発表、減益転換率を縮小することが、下げ過ぎ訂正買いを拡大させた。

  同社の今期業績は、昨年8月に上方修正したものを11月に未定と変更、さらに12月に再開示して下方修正、そこに今回と合計4回の業績修正を繰り返した。

  今回は、12月の減額値より売り上げ、税金等調整前純利益を各1000億円、純利益を200億円引き上げたもので、純利益は、2000億円(前期比51減)となる。

  車両販売台数が、12月想定の738万台から3万台増加して741万台(同0.9%増)と上ぶれ、為替レートは、1ドル=78円と前回想定を据え置き、1ユーロ=108円と1円の円高に見直したことを、収益改善の諸施策効果でカバーして上方修正につながった。

  株価は、昨年11月に今期業績予想を未定に変更したことが引き金となって昨年来安値2330円まで急落、BMWとの提携や下げ過ぎ訂正で底上げ、年明けからは米国自動車販売の回復などで3000円台目前までリバウンドした。PBRはなお1倍台と下げ過ぎ水準にあり、一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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