うかい:第3四半期は大幅増益で黒字転換、前期の業績不振からV字回復

2012年2月5日 09:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■全社的営業推進による既存店の強化を実現

  高級和食・洋食レストランを展開するうかい <7621> (JQS)は3日、今12年3月期第3四半期決算を発表した。

  売上高90億30百万円(前年同期比5.6%減)、営業利益7億4百万円(同26.6%増)、経常利益6億18百万円(同38.8%増)、純利益2億97百万円(前年同期△65百万円)と減収ながら大幅増益で黒字転換と前期の震災による業績不振からV字回復となった。なお、今期より単体の決算となるため、前期の連結業績と比較している。

  減収となっているが、これは前期に河口湖うかいの株式の一部を譲渡したことにより、連結から単体になった影響によるもの。飲食事業の売上については、大震災の影響で、4月の売上は落ち込んだものの、5月から8月までは前期を上回る売上となった。ただ9月は台風の影響で、前年比でマイナスとなったが、10月以降は更に順調な売上となっている。

  第2四半期の決算説明会で、大工原正伸社長は、「全社的営業推進による既存店の強化として、これまでのように催事を大切にするとともに、各店でイベントを行い、顧客に楽しんでもらえるようにします。また、催事、イベントをインターネット等のメディアでもスピード感を持って告知していきます。ブランドの構築では、この6業態を明確に差別化し、1店1店が無二のレストランとなるように、磨いていくことで、売上拡大に努めます。人材の育成については、既存店のスタッフとして、お客さまに優しくあることです。優しくあるためには、自信を持つことです。そのために自信の持てるスタッフの教育を行います。各店舗で、語学学習、ワイン講習等、色々な講習を行い、接客に自信の持てるスタッフを育てることに努めています。幹部においては、計画数値を達成する意識を持ち、管理能力を高めます」と今後の方針を語っているが、第3四半期に大幅増益が達成されたことで、全社的営業推進による既存店の強化は実現しているといえる。

  今通期業績予想は、売上高104億61百万円(前期比5.7%減)、営業利益4億56百万円(同185.5%増)、経常利益3億5百万円(同577.8%増)、純利益1億37百万円(前期△7億円)と増収増益を見込んでいる。

  第3四半期で既に利益面において、通期予想を大幅に上回っている。通期予想は、かなり堅めの数字といえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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