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【株式市況を検証】週後半は買い戻し一服だが全体として堅調な1週間
【株式市場フラッシュ:1月2日~6日の週の日本株式市場】
■日経平均株価は3週連続上昇、TOPIXは5週連続上昇
1月23日~27日の週の日本株式市場では、週間ベースで日経平均株価が前週末比74円86銭(0.86%)上昇して3週連続の上昇、TOPIXが同5.66ポイント(0.75%)上昇して5週連続の上昇となった。
終値ベースで見ると週半ばの25日には、日経平均株価が8883円69銭となって10月31日(8988円39銭)以来の水準に回復し、TOPIXが767.40となって10月28日(771.43)以来の水準に回復する場面もあった。
ユーロ圏債務危機問題や外国為替市場での円高進行などに対する警戒感が強い状況に大きな変化はないが、ユーロ圏各国の国債入札が概ね順調で利回りも落ち着いていたこと、ギリシャ債務交換交渉の合意に対する期待感が高まったことに加えて、週前半には外国為替市場で円安方向に傾いたことなどを好感した。週後半には短期的な過熱感に加えて、外国為替市場で円高方向に傾いたこともあり、主力大型株への買い戻しが一服感を強めたが下値は限定的であり、全体としては地合いが改善して堅調な1週間だった。
ユーロ圏債務危機問題に関する今週の動きを整理すると、主要国の国債入札は概ね順調な結果となって利回りも低下したため、国債入札と利回り動向に対する警戒感は、やや落ち着いた状況となった。ギリシャ債務交換交渉に関しても、23日のユーロ圏財務相会合が民間投資家の関与案を拒否したため一時的に警戒感を強める場面もあったが、その後は国際金融協会(IIF)が交渉を再開すると発表したことなどから、概ね合意に対する期待感が優勢だった。なお週末27日には、格付け会社フィッチ・レーティングスがイタリアやスペインなどユーロ圏5カ国の国債格付け引き下げを発表したが、市場の反応は限定的だった。
米国の主要経済指標では強弱感が交錯した。20日には、米12月中古住宅販売件数(年率換算)が461万戸となり市場予想を下回ったが、11月改定値の439万戸から増加して在庫も低水準だった。26日には、米12月耐久財受注が前月比3.0%増加となり、11月改定値の同4.3%増加に比べて伸び率が鈍化したが市場予想を上回った。米12月シカゴ連銀全米活動指数はプラス0.17となり11月のマイナス0.46に比べて改善した。米新規失業保険申請件数は37.7万件となった。前週改定値の35.6万件に比べて2.1万件増加して市場予想以上に悪化したが、4週移動平均は37.75万件となり前週時点の38.00万件から0.25万件低下した。米12月新築住宅販売件数(年率換算)は30.7万件となり、11月改定値31.4万件に比べて0.7万件減少して市場予想も下回った。米12月景気先行指数(コンファレンス・ボード)では先行指数が前月比0.4%上昇となり、11月の0.2%上昇に比べて改善したが市場予想を下回った。27日には、米第4四半期実質GDP速報値が前期比年率プラス2.8%となり、第3四半期の同プラス1.8%に比べて改善したが市場予想を下回った。米1月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は75.0となり、速報値の74.0から上方修正され12月確報値の69.9に比べて大幅上昇した。
なお25日には、米FOMC(連邦公開市場委員会)声明が「異例の低金利水準を少なくとも14年終盤まで継続する」「2%のインフレーションを目標にする」とし、記者会見ではバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長が量的緩和策第3弾(QE3)に含みを持たせた。
外国為替市場はやや乱高下した。ドル・円相場は、週前半は円安方向に傾いた。日銀金融政策決定会合で経済見通しを下方修正したことや、日本の11年貿易収支が2兆4927億円の赤字となり、31年ぶりの赤字となったことを材料視して、25日の海外市場では一時1ドル=78円台前半に円が下落する場面があった。しかし、25日の米FOMC声明を受けて米長期金利が低下したため、一転して円高方向に傾いて週後半には1ドル=76円台半ばに円が上昇した。ユーロ・円相場は、週前半はユーロ買い戻しが優勢となって円安方向に傾き、26日の海外市場では一時1ユーロ=102円台前半に円が下落する場面があった。しかし、その後はユーロ買い戻しが一服して円高方向に傾き、週末27日の東京市場では1ユーロ=100円台後半に円が上昇する場面があった。週末27日の海外市場で終盤は、1ドル=76円70銭近辺、1ユーロ=101円40銭近辺だった。
テクニカル面で見ると、日経平均株価(27日時点の8841円22銭)の移動平均線に対する乖離率は25日移動平均線(同8540円45銭)に対して3.52%、75日移動平均線(同8588円75銭)に対して2.93%とプラス乖離を維持した。200日移動平均線(同9094円02銭)に対してはマイナス2.77%となりマイナス乖離幅を縮小した。なお東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は27日時点で124.0%となり、短期的な過熱感が警戒される水準となっている。
日経平均株価の終値で騰落状況を見ると、23日は前日比46銭(0.01%)安と5営業日ぶり小幅反落、24日は前日比19円43銭(0.22%)高と小幅反発、25日は前日比98円36銭(1.12%)高と続伸、26日は前日比34円22銭(0.39%)安と3営業日ぶり反落、27日は前日比8円25銭(0.09%)安と小幅続落した。日中値幅は23日が50円73銭、24日が56円58銭、25日が95円53銭、26日が59円67銭、27日が75円13銭だった。
日経平均株価の週末27日の終値は8841円22銭となり、前週末20日の終値8766円36銭に比べて74円86銭(0.86%)上昇した。週間ベースでは3週連続の上昇となった。取引時間中ベースの週間高値は25日の8911円62銭、週間安値は23日の8744円54銭、1週間の取引時間中の値幅は167円08銭だった。
TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末27日の終値は761.13となり、前週末20日の終値755.47に比べて5.66ポイント(0.75%)上昇した。週間ベースでは5週連続の上昇となった。取引時間中ベースの週間高値は25日の769.36、週間安値は23日の753.83だった。なお27日時点のNT倍率は11.62倍となり、20日時点の11.60倍に比べて0.02ポイント上昇した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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