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【相場展望】引き続き中小型株や材料株の個別物色が中心の展開に
【株式市場フューチャー:12月26日~30日の株式市場見通し】
■海外要因に神経質な地合いに変化はない
来週(12月26日~30日)の日本株式市場については、前週末の米国株式市場が上昇したことも支援材料となり、一旦は自律反発が期待されるが、ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感が根強く、引き続き海外要因に神経質な地合いに変化はないだろう。また年末年始休暇前で取引が閑散となるだけに、引き続き中小型株や材料株の個別物色が中心の展開となりそうだ。
前週(19日~22日)は週末3連休を控えていたうえに、週初19日には北朝鮮の金正日総書記死去の報道を受けて地政学リスクが意識され、日経平均株価(225種)、TOPIXともに11月28日以来の安値水準に下落するなど軟調な展開となり、週間ベースで見ても3週連続の下落となった。地政学リスクの影響は一時的だったが、フランス国債格付け引き下げ観測などユーロ圏債務危機問題に対する警戒感がくすぶり続けた。
ユーロ圏債務危機問題に関しては、前週はそれほど大きな動きがなく、20日のスペイン国債入札で発行額が目標額を上回って利回りも低下するなど、やや落ち着いた状況だったと言えるだろう。ただし19日には、ユーロ圏財務相緊急電話会合でIMF(国際通貨基金)に対する1500億ユーロの拠出を決定したが、英国などの支援が明示されず、EU首脳会議で合意した2000億ユーロに届かなかった。21日には、ECB(欧州中央銀行)が初めて実施した期間3年の流動性供給オペに対する応札が、523金融機関で総額4892億ユーロに達して市場予想を大幅に上回った。このためインターバンク市場の信用収縮が回避されるとの期待感の一方で、銀行の資金繰りが厳しいことの裏返しとの見方や、イタリアなど重債務国の国債購入にはつながらないとの見方が広がった。
さらに、主要国の国債格付け引き下げに対する警戒感がくすぶり続けた。すでに5日と6日にはスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がドイツやフランスを含むユーロ圏15カ国の国債格付けとEFSF(欧州金融安定基金)債の格付けを引き下げる可能性を発表し、12日にはムーディーズ・インベスターズ・サービスが12年第1四半期にEU加盟27カ国の格下げを検討する可能性を明らかにし、16日にはフィッチ・レーティングスが12年1月末までにイタリアやスペインなど欧州6カ国の国債格付けを引き下げる方向で見直すとし、フランスの格付け見通しについてもネガティブに引き下げたと発表している。このため前週は、特にS&Pによるフランス国債格付け引き下げ観測が警戒された。23日にはロイターが、欧州政府高官からの情報として「S&Pはユーロ圏15カ国の格付け見直しの結果を来年1月にも発表する見通し」と伝えている。引き続き格付け会社のコメント、各国の国債入札や流通利回りの動向に注意が必要だろう。
米国の主要経済指標に関しては、良好な結果を受けて米景気の先行きに対する楽観的な見方も広がり始めている。20日には、米11月住宅着工件数(年率換算)が前月比9.3%増加の68.5万件となり10月改定値の62.7万件から改善して市場予想を上回り、建設許可件数(同)も前月比5.7%増加の68.1万件となり市場予想を上回った。21日には、米11月中古住宅販売件数(年率換算)が前月比4.0%増加の442万件となり、件数は市場予想を下回ったが前月改定値(同)425万件から改善した。22日には、米新規失業保険申請件数が36.4万件となり、前週改定値の36.8万件から0.4万件減少して市場予想以上に改善した。米11月景気先行指数(コンファレンス・ボード)は前月比0.5%上昇となり市場予想を上回った。米12月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は69.9となり速報値67.7から上方修正された。米7~9月期実質GDP確定値は前期比年率1.8%増加となり前回改定値2.0%増加から下方修正となったが、市場の反応は限定的だった。23日には、米11月耐久財受注が前月比3.8%増加となり10月改定値0.0%増加から改善して市場予想も上回った。米11月新築住宅販売件数(年率換算)は31.5万件となり10月改定値31.0万件から改善して市場予想とほぼ同水準だった。また米11月個人所得は前月比0.1%増加、個人消費支出は前月比0.1%増加にとどまり、いずれも市場予想を若干下回ったが反応は限定的だった。
こうした良好な主要経済指標を好感し、前週末23日のダウ工業株30種平均株価は前日比124ドル35セント(1.02%)高と4営業日続伸した。終値の1万2294ドル00セントは7月27日以来の高値水準となった。この流れを受けて、週初26日の日本株式市場は買い先行でのスタートが想定される。前週末23日の外国為替市場で、終盤は1ドル=78円10銭近辺、1ユーロ=101円90銭近辺となり、円高進行が一服していることも支援材料だろう。
その後は、やはり海外要因次第の展開だろう。欧米株式市場やユーロ・円相場の動向を睨みながら、中小型株や材料株の個別物色を中心とする展開が想定され、軟調な展開が続いている中国・上海株式市場の動向にも注意が必要だろう。
テクニカル面で見ると、日経平均株価(22日時点の8395円16銭)の25日移動平均線(同8458円82銭)に対する乖離率はマイナス0.75%となっている。上値抵抗線として意識される形だけに、この回復が出直りのポイントになるだろう。
■注目スケジュール
来週の注目スケジュールとしては、国内では、27日の11月企業向けサービス価格指数、11月住宅着工戸数、11月大手建設受注、日銀金融政策決定会合議事要旨公表、28日の11月全国・12月東京都区部コア消費者物価指数(CPI)、11月有効求人倍率、11月完全失業率、11月家計調査、11月毎月勤労統計、11月鉱工業生産速報、11月商業販売統計などがあるだろう。
海外では27日の米10月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米12月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米週間チェーンストア売上高、米週間レッドブック大規模小売店売上高、28日の米住宅ローン・借り換え申請指数、29日の台湾中銀金利決定会合、独12月消費者物価指数速報値、イタリア国債入札、ユーロ圏11月M3、米11月住宅販売保留指数、米新規失業保険申請件数、30日の米12月シカゴ地区購買部協会景気指数などがあるだろう。なお26日は豪州、香港、シンガポール、米国、英国が休場、27日は豪州、香港、英国が休場、1月2日は香港、タイ、米国、カナダが休場となる。年明けの1月6日には米12月雇用統計が予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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