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【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】欧州各国の国債格付け引き下げに対する警戒感でユーロ売り圧力継続
【外国為替市場フューチャー:12月26日~30日のユーロ・円相場】
■ユーロ=101円台~102円台を想定
来週(12月26日~30日)のユーロ・円相場については、欧州各国の国債格付け引き下げに対する警戒感が根強いだけに、ユーロ売り圧力が続きそうだ。概ね1ユーロ=101円台~102円台での展開が想定される。欧州各国の国債格付け引き下げに関する格付け会社のコメント、欧州各国の国債入札や流通利回り動向に注意が必要となり、29日に予定されているイタリア国債入札が当面の焦点だろう。
前週(19日~23日)のユーロ・円相場(23日の東京市場は休場)は、概ね1ユーロ=101円20銭近辺~102円30銭近辺で推移した。クリスマス休暇で取引が閑散とする中で、引き続きユーロ圏債務危機問題が警戒されたが、前週はそれほど大きな動きがなく、手掛かり材料難でユーロ買い戻しがやや優勢だった。週末23日の海外市場で終盤は1ユーロ=101円90銭近辺だった。
ユーロ圏債務危機問題に関しては、20日のスペイン国債入札で発行額が目標額を上回って利回りも低下するなど、やや落ち着いた状況だったと言えるだろう。ただし19日には、ユーロ圏財務相緊急電話会合でIMF(国際通貨基金)に対する1500億ユーロの拠出を決定したが、英国などの支援が明示されずEU首脳会議で合意した2000億ユーロに届かなかった。21日には、ECB(欧州中央銀行)が初めて実施した期間3年の流動性供給オペに対する応札が、523金融機関で総額4892億ユーロに達して市場予想を大幅に上回った。このためインターバンク市場の信用収縮が回避されるとの期待感の一方で、銀行の資金繰りが厳しいことの裏返しとの見方や、イタリアなど重債務国の国債購入にはつながらないとの見方が広がった。
さらに、欧州各国の国債格付け引き下げに対する警戒感がくすぶり続けている。すでに5日と6日にはスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がドイツやフランスを含むユーロ圏15カ国の国債格付けとEFSF(欧州金融安定基金)債の格付けを引き下げる可能性を発表し、12日にはムーディーズ・インベスターズ・サービスが12年第1四半期にEU加盟27カ国の格下げを検討する可能性を明らかにし、16日にはフィッチ・レーティングスが12年1月末までにイタリアやスペインなど欧州6カ国の国債格付けを引き下げる方向で見直すとし、フランスの格付け見通しについてもネガティブに引き下げたと発表している。このため前週は、特にS&Pによるフランス国債格付け引き下げ観測が警戒された。23日にはロイターが、欧州政府高官からの情報として「S&Pはユーロ圏15カ国の格付け見直しの結果を来年1月にも発表する見通し」と伝えている。引き続き格付け会社のコメント、各国の国債入札や流通利回り動向に注意が必要だろう。
当面の注目スケジュールとしては、27日の米10月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米12月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、29日の独12月消費者物価指数速報値、イタリア国債入札、ユーロ圏11月M3、米新規失業保険申請件数、30日の米12月シカゴ地区購買部協会景気指数などがあるだろう。なお26日は豪州、香港、シンガポール、米国、英国が休場、27日は豪州、香港、英国が休場、1月2日は香港、タイ、米国、カナダが休場となる。年明けの1月6日には米12月雇用統計が予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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