【チャート・ワンコメント】パナソニク下げ渋りも底打ち未確認、TV不振に不安感

2011年12月24日 14:15

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■チャート・ワンコメント(週足)

  パナソニック <6752> の週末22日株価は648円、前の週に比べ35円安。今週は安値が641円までありデータの取れる1990年以降では最安値に沈んだ。

  週足チャートは、2009年8月の1541円に対し2010年1月の1585円で一文新値型のダブル天井をつけ、それ以降、ほぼ一貫した下げ相場が続いている。とくに、この間、26週線に対し、乖離率がマイナス20%となったら下げ渋るものの、26週線を上抜くような戻りはなく上値の重い展開。

  今週末の26週線乖離率はマイナス18%程度。このため、来週以降、よほどの悪材料が表面化しない限り、直ちに一段安となることはないだろう。ただ、今期(2012年3月期)の最終損益を赤字4200億円とした(10月31日発表)ことは冷酒のように効いている。とくに、同社を引っ張ってきたテレビの不振が投資家の先行き心理を暗くしている。四季報最新号では来期(2013年3月期)の最終損益は黒字700億円と回復を予想しているものの、それに期待して腰の入った買いが入ってきたという動きでもない。

  今後は、どのあたりまで戻るか、戻りを見極める展開だろう。年10円配当に対する利回りは1.5%ていど。戻りが鈍いようだと、また下げ圧力が強まる可能性があるだろう。様子見が賢明だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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