【話題株】東証マ上場のカイオムの初値は2480円、公開価格より220円ダウン

2011年12月20日 19:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  カイオム・バイオサイエンス <4583> (東マ)が、きょう20日に東証マザーズに新規株式公開(IPO)された。新田ゼラチン <4977> (東2)と並んで今年6月29日以来の2社同時IPOで、公開価格は2700円、公開株式数は89万3000株となっている。寄り付きの売り物から9時15分に公開価格を220円、約8%下回り2480円で初値。高値2520円、安値2123円、終値は2350円。

  ここにきてIPO株が、2社連続して公開価格を割って初値をつけるなど、IPO市場への資金流入が細っており、同社の資金吸収額が24億円強と大きく、業績も低水準で公開価格のPERが131倍台と超割高なことが敬遠され、不調な初値形成となった。

  同社は、理化学研究所からスピンオフしたバイオベンチャーで、独自の創薬基盤技術のアドリブシステムを核に抗体医薬品を研究開発、創薬アライアンス事業、リード抗体ライセンスアウト事業、基盤技術ライセンス事業の3事業を展開、抗体医薬品を開発している。アライブシステムは、細胞のライブラリにがんなどの原因となる抗原を投入して反応する抗体を取得、従来の抗体作製技術よりも多様な抗体を10日間程度の短期間で作製できる技術的優位性がある。

  今3月期業績は、売り上げ7億5500万円(前期比63%増)、経常利益3800万円(前期は2億3700万円の赤字)、純利益3700万円(同1億8000万円の赤字)、1株利益20.4円と予想している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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