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【株式市況を検証】で強弱材料が交錯し週後半には利益確定売りが優勢に
【株式市場フラッシュ:12月5日~9日の週の日本株式市場】
■日経平均株価は一時8700円台を回復したが、TOPIXとともに週間ベースでは下落
12月5日~9日の週の日本株式市場では、日経平均株価(225種)、TOPIXともに2週ぶりに下落した。11月28日~12月2日の週に大幅上昇したため短期的な過熱感が意識されたこと加えて、8日のECB(欧州中央銀行)理事会、8日~9日のEU(欧州連合)首脳会議という重要イベントで強弱材料が交錯し、週後半には利益確定売りが優勢になった。
日経平均株価は7日の終値が8722円17銭で、11月9日(8755円44銭)以来の8700円台を回復する場面があった。TOPIXも7日の終値が749.63で、11月7日(750.45)以来の水準に回復する場面があった。しかし週後半には日経平均株価、TOPIXともに反落し、週間ベースでは下落となった。
ユーロ圏の債務危機問題に関しては、5日の独仏首脳会談、8日のECB理事会、そして8日~9日のEU首脳会議が重要イベントとなった。独仏首脳会談では、財政規律違反国に対する自動制裁や、財政統合へ向けた新条約制定を目指す方針で合意したため、市場は好感した。ECB理事会では、0.25%の政策金利引き下げは織り込み済みだったが、ドラギECB総裁が記者会見で重債務国の国債購入拡大に否定的な姿勢を示したため、市場には失望感が広がった。EU首脳会議では、財政規律を強化するための新たな財政協定、IMF(国際通貨基金)に対する融資、ESM(欧州安定メカニズム)の前倒し稼働などを合意した。新たな財政協定については、EU加盟27カ国のうちユーロ圏17カ国と参加希望国(英国を除く9カ国の見通し)で政府間条約を目指す。IMFを活用した債務危機対応については、EU加盟国が相対融資によって最大2000億ユーロ(うち1500億ユーロはユーロ圏加盟国)をIMFに拠出する。EFSF(欧州金融安定基金)の後継としていたESMについては、資金枠上限を5000億ユーロとして銀行免許は付与せず、稼働を12年7月に前倒しする。当面は4400億ユーロ規模のEFSFも併存するとした。EU首脳会議の結果に対しては、即効性などの面で十分とは言えないが、財政統合に向けて一定の成果が得られたとして、欧米株式市場は好感する動きとなった。
主要各国の国債利回りはやや落ち着いた状況となっているが、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、トリプルAのドイツやフランスを含むユーロ圏15カ国の国債格付け、およびFESF債の格付けを引き下げる可能性を発表しているため、引き続き利回りの動向に注意が必要だろう。また今後の焦点は、ドイツが反対しているユーロ共同債の導入に関する議論や、重債務国の国債購入拡大が期待されているECBの関与となる。
米国の主要経済統計を見ると、2日の米11月雇用統計で失業率が8.6%となり、前月の9.0%に比べて0.4ポイント低下して市場予想以上に改善した。非農業部門雇用者数は12.0万人増加となり、市場予想をやや下回ったが前月改定値の10.0万人に比べて改善した。5日には、米11月ISM非製造業景況指数が52.0となり、前月の52.9から低下して市場予想も下回った。米10月製造業新規受注は前月比0.4%減少となり、2カ月連続で減少したが市場予想とほぼ同水準だった。8日には、米新規失業保険申請件数が38.1万件となり、前週比2.3万件減少して市場予想以上に改善した。9日には、米10月貿易収支で貿易赤字が434億ドルとなり、前月比1.6%減少して市場予想以上に改善した。また米12月ミシガン大学消費者信頼感指数は67.7となり、11月の64.1から上昇して市場予想も上回った。概ね堅調な結果となり、米景気の2番底に対する警戒感はやや後退している。
外国為替市場では、市場の関心がユーロ圏債務危機問題に集中したため、ドル・円相場は概ね1ドル=77円台後半で小動きだった。一方のユーロ・円相場ではユーロ売り圧力が強まり、週後半には1ユーロ=103円台に円が上昇した。
テクニカル面で見ると、日経平均株価(9日時点の8536円46銭)の移動平均線に対する乖離率は、25日移動平均線(同8523円26銭)に対しては0.15%のプラス乖離を維持し、下値支持線として意識される形になった。75日移動平均線(同8659円58銭)に対してはマイナス1.42%、200日移動平均線(同9326円10銭)に対してはマイナス8.46%となり、いずれもマイナス乖離幅を広げた。東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は9日時点で100.0%となっている。
日経平均株価の終値で騰落状況を見ると、週初5日は前週末比52円23銭(0.60%)高で3営業日続伸、6日は前日比120円82銭(1.39%)安で4営業日ぶりに反落、7日は前日比147円01銭(1.71%)高で大幅に反発、8日は前日比57円59銭(0.66%)安で反落、9日は前日比128円12銭(1.48%)安で大幅続落した。日中の値幅は5日が36円44銭、6日が100円45銭、7日が115円60銭、8日が63円62銭、9日が73円65銭だった。
日経平均株価の週末9日の終値は8536円46銭となり、前週末2日の終値8643円75銭に比べて107円29銭(1.25%)下落した。週間ベースで2週ぶりの下落だった。取引時間中ベースの週間高値は7日の8729円81銭、週間安値は9日の8503円03銭、1週間の取引時間中の値幅は226円78銭だった。
TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末9日の終値は738.12で、前週末2日の終値744.14に比べて6.02ポイント(0.81%)下落した。週間ベースで見ると2週ぶりの下落だった。取引時間中ベースの週間高値は7日の750.61、週間安値は9日の735.99だった。9日時点のNT倍率は11.57倍で、前週末2日時点の11.62倍に対して0.05ポイント低下した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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