【話題株】新日本理化など高値に進むなか仕手株の「演出」に微妙な差

2011年12月7日 19:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■「K氏」関連に対抗?突如急騰の「腕力型」

  7日の東証1部・値上がり率1位はトウペ <4614> となり、前引けも1位で大引けは27.8%高の115円(25円高)。材料としては、自転車の車道通行に関連する道路標示材への期待などがいわれ、2位の明治海運 <9115> の12.4%高を大きく引き離す1位になった。両銘柄とも仕手株イメージの強い軽量株。明治海運には、海外海運会社との共同運航への期待という材料があったものの、本日の値上がり率上位には、師走相場らしい銘柄が並んだ。

■新興勢力が競えば意外高のケースも

  本日は、いわゆる仕手系株の中でも、大物仕手筋「K氏」関連とされる銘柄が再び動意づき、本命とされる新日本理化 <4406> (大1)が後場に入って4日ぶりに高値を更新。901円(99円高)まで上げ、終値は890円(88円高)。宮地エンジニアリンググループ <3431> は、前身が宮地鐵工所のため、同氏が1979年頃に大掛かりな仕手相場を演じ、仕手筋として世に出る出世株になったとの思惑があり、119円(12円高)まで上げ、2日ぶりに高値を更新した。

  一方、この日、東証、大証、マザーズ、JASDAQ全銘柄の中で大引け間際まで値上がり率1位だった銘柄は、川上塗料 <4616> (大2)の30.0%高・130円(30円高)。これらの銘柄が本格的に動き出した日をみると、川上塗料・トウペは11月30日に突如急騰し、宮地エンジニアリンググループは29日に動意づいたあと12月1日から急騰を開始した。これに対し、「K氏」関連でも本命とされる新日本理化は、ほぼ1カ月早く動き出し、11月2日に突如動意づいたあとはジリ高基調で高値更新となった。

  こうした動きを素人の立場から「拝見」すると、これらの銘柄を「演出」している筋は複数存在する可能性が浮上する。とりわけ、1カ月遅く動き出した銘柄グループは、突如急騰型で目立つ動きをみせていることから、「K氏」のカリスマ的なイメージに対抗し、その存在を知らしめようとする新興勢力である可能性がうかがえるとの見方がある。とすれば、一般投資家(投機家)は、好みに応じて参加できることになり、「腕力型」か「熟成型」か、お好みに応じて選択肢が広がるといえそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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