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【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】期待先行でユーロ買い戻しの可能性も
【外国為替市場フューチャー:12月5日~9日のユーロ・円相場】
■8日~9日のEU首脳会議を控えて様子見ムード
来週(12月5日~9日)のユーロ・円相場については、8日のECB(欧州中央銀行)理事会と記者会見、8日~9日のEU首脳会議を控えて様子見ムードを強めることが想定される。ECB理事会に関しては追加利下げの見方が優勢だが、5日の独仏首脳会談の結果次第では、期待先行でユーロ買い戻しが優勢になる可能性もあるだろう。ただし波乱のケースにも警戒が必要になり、ECBによる国債購入も注目されるだろう。
前週(11月28日~12月2日)のユーロ・円相場は、ユーロ圏の債務危機問題に対する警戒感がやや後退し、ユーロ買い戻しが優勢となって概ね1ユーロ=104円台に円が下落した。一時は1ユーロ=105円台前半に円が下落する場面もあった。30日に日米欧主要6カ国・地域の中央銀行が、ドル資金供給を拡充するための協調対応策を発表したため、金融市場の緊張が和らぐとの期待感が高まったこともユーロ買い戻しにつながった。週末2日の海外市場で終盤は1ユーロ=104円50銭~60銭近辺だった。
ユーロ圏の債務危機問題については、主要各国の国債利回り上昇が続いていたため各国の国債入札が注目されたが、国債入札は概ね順調な結果となり、各国の国債利回りはやや落ち着いた展開となった。29日のユーロ圏財務相会合では特に目立った進展はなく、EFSF(欧州金融安定基金)の規模は1兆ユーロに達しない見通しとなった。しかしギリシャ向け融資の実行、EFSFの機能拡充、IMF(国際通貨基金)資金源拡大の検討などで合意した。
市場が期待するECBの役割拡大やユーロ共同債の導入については、メルケル独首相が引き続き反対の立場を強調したが、ユーロ圏の財政統合に向けた議論が本格化する兆しを見せ、いずれドイツも同調せざるを得ないとの見方も出始めている。そして8日~9日のEU首脳会議でEU条約改正に関する協議が進展するとの期待感も高まった。また1日にはドラギECB総裁が、各国政府がユーロ圏の財政統合を推進するのであればECBはより大きな役割を果たしえると示唆したことが伝えられた。
したがって主要国の国債利回りが焦点となる状況に変化はないが、5日の独仏首脳会談、8日~9日のEU首脳会議が当面の注目点となり、期待先行でユーロ買い戻しが優勢にとなる可能性がある一方で、結果次第では波乱の可能性もあるだろう。
当面の注目スケジュールとしては、5日の独仏首脳会談、モンティ伊首相が財政緊縮策を発表、6日のユーロ圏第3四半期GDP改定値、8日の英中銀金融政策委員会(金利発表)、ECB理事会(金利発表)と記者会見、8日~9日のEU首脳会議などがあるだろう。その後の重要イベントとしては、13日の米FOMC(連邦公開市場委員会)などが予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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