【銘柄診断】石原産業は酸化チタンの好調で今期増額、訂正高のきっかけを待つ

2011年12月1日 18:55

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  石原産業 <4028> は震災前の水準を取り戻すことができないまま推移していたが、11月に入りもみ合い下限の動きとなっており、人気後退のニュアンスが強まっている。ただ、11月に入っては今2012年3月期について増額修正が公表されており、好業績が全く評価されない状態にある。

  主に塗料原料となる酸化チタンはアジア中心に世界的に需要が強い状況。原料鉱石の価格上昇はあるが転嫁値上げを進めて吸収できている。

  今2012年3月期9月中間決算で営業利益が従来の21億円から31億9700万円(前年同期10億7500万円)へ大幅な上振れ着地となった。つれて、今3月期通期の見通しを82億円から111億円(前期90億3800万円)へ引き上げた。

  今3月期下期の想定為替レートは1ドル=75円(期初計画80円)、1ユーロ=105円(同115円)の厳しい条件に置き換えられており、増額になお余力があるニュアンスだ。このまま低調場面が続くのではなく、売られ過ぎの訂正高局面が訪れそうな状況だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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