【読者と一問一答】どうなる12月相場?「株を枕に越年」できるか!

2011年12月1日 11:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

★オリンパス、大王紙の影響大きい

  【問い】 月足からみた12月相場の展開はどうですか?

  【答え】 11月の日経平均は始値8880円、高値8946円、安値8135円、終値8434円となって約450円幅の陰線足でした。月末になって3月の震災時下げでつけた安値8227円を切りヒヤリとさせられたものの、そのまま下には行かなかった。一方、11月の月間出来高は約310億3000万株と3ヶ月連続で400億株を切る低水準でした。

  こうした動き、とくに出来高面からから見て、12月も活況という相場は期待できないでしょう。11月に株価急落を招いたオリンパス <7733> 、大王製紙 <3880> の影響が大きく、投資家の株離れ心理は強いものがあります。

★「師走相場」特有の個別物色の展開

  ただ、11月の終値は12ヶ月線に対するマイナス・乖離が12%程度まで拡大。過去の経験則では一応、底値到達サインとなっています。しかも、11月の月足が、やや下ヒゲの長い足だったことも照らし合わせると、12月は下げ渋り、若しくは小反発が見込めそうです。

  ただ、依然、海外情勢の不安定に加え、国内では「TPP」、「沖縄」、「消費税」などの問題で政局が不安定です。景気、企業業績の先行きに対する不安も払拭されていません。

  結局、こうしてみると、来年への期待を抱きながらも、12月は「師走相場」特有の個別株物色にとどまるのではないでしょうか。とくに、今年は『株を枕に越年』ということにはなり難いと思われます。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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