【話題株】スズキは下値メド1500円待ちきれず見切り発車の買いも

2011年11月25日 17:32

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■新型車はガソリン車でトップの低燃費

  スズキ <7269> は25日の後場に一段上値を追う相場となり、1557円(24円高)まで上昇。終値も1543円(10円高)で2日続伸となった。昨日、「リッター30.2キロメートル」走行の新型車「アルト エコ」を発表したことが材料視された。昨日は、フォルクスワーゲン(VW)との提携解消にともない、VWが保有するスズキ株式に関してロンドンで仲裁手続を開始したとの発表を材料に反発。好材料が続いた。

■ダイハツ「ミラ・イース」の超絶人気を連想

  昨日発表した新型車「アルト エコ」は、ガソリン車としてはトップの低燃費「30.2km/L」を実現し、ダイハツ工業 <7262> が9月20日に発売して空前の人気を集めている新型軽乗用車「ミラ e:S(ミラ・イース)」の「30km/L」をわずかだが上回る。販売台数は、「アルト」シリーズ全体で月間7000台。しかし、先行人気のダイハツ「ミラ・イース」は、当初の月間販売見込み台数が同じ7000台だったのに対し、発売開始から2週間の10月3日までの受注が2万5000台に達した。このため、スズキでも、おそらく生産が間に合わなくなるとの予想が出ている。

  スズキの株価は、24日の取引時間中に直近の安値1501円をつけて出直った。少々さかのぼると、8月は1493円を安値に切り返し、9月は1468円を安値に出直り相場となって1734円まで上げた。このため、下値メドが1500円前後にあるとの見方は少なくなく、1500円割れを待ち構える投資家もあるようだ。こうした相場観に対しては、「押し目待ちに押し目なし」というケースもあるため、見切り発車的な買い出動もあったようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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