大成建設、工事記録写真などを楽々編集できるiPhone・iPad向けアプリを開発

2011年11月10日 21:50

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「Field Pad」利用イメージ(画像提供:大成建設)

「Field Pad」利用イメージ(画像提供:大成建設)[写真拡大]

 大成建設は10日、施工管理での業務改善や品質管理の向上を目的としたiPhone/iPad向けアプリ「Field Pad」を開発したと発表した。「Field Pad」は、「App Store」にて販売価格1,500円で年内に販売する予定。

 同アプリは、スマートパッドやスマートフォンに設計図面をダウンロードして使用することにより、工事記録写真の撮影箇所を図面上に表示したり、写真に関連する情報とともに報告書類などを自動作成、編集できるもので、従来の編集用ソフトに比べ、工事記録写真の帳票化、整理を格段に省力化できるのが特長。

 また、大成建設で2003年から利用しているASPサービス「建設サイト・シリーズ」の一つ「作業所Net」へアクセスできる「建設サイト接続サービス」や、入力した情報や撮影した写真などを定型の記録書類として作成できる「伝票@Tovas for スマートフォン」といった追加サービス(いずれも別途有料)にも対応している。これらは利用者が自由に組み合わせて、施工管理や工事監理業務で活用できる。

 同アプリ開発にあたっては、フェンリル(株)に委託。販売後の保守も同社が担当する。

 「Field Pad」は、ダウンロードした設計図面を画面に表示した状態で、撮影やメモなどを付記したいポイントを画面上で指定し、そのまま撮影やメモを作るだけで、図面上の情報として付加され、データファイルとして作成することが可能。

 従来のように、撮影した写真を見て、撮影箇所を特定し、編集ソフトを用いてメモなどとともに整理する手間が不要で、追加機能の記録書類作成サービスを併用すれば、工事記録写真台帳や定型の報告書として自動作成し、印刷も可能。スマートパッドやスマートフォンで図面情報を現場に持ち出すことによって、従来にはなかった業務改善が実現できるなど、業務効率化の可能性を広げるアプリとして活用が期待される。

 モバイル端末を利用する特性上、セキュリティ対策も万全を期しており、アプリ起動時のパスワードによる利用者の特定、確認を行う。万が一スマートパッド本体を紛失した場合でも、遠隔操作でダウンロードされた情報を削除することが可能。
 

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