【銘柄診断】価値開発は業態変革を推進中、収益成果の動向がキーポイントに

2011年10月31日 19:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  価値開発 <3010> は震災以降、20~30円のボックス圏内の動きにとどまっている。今2012年3月期第1四半期は、営業損失2億7200万円(前年同期は1億4000万円の損失)と低調な数字にとどまっており、株価のもみ合いも致し方ない収益動向だ。ただ、今3月期通期については営業利益4億5000万円(前期1億6500万円)と4期ぶりの黒字転換を見込んでいる。

  従来収益柱のであった不動産市場については著しい停滞が長期化、特に同社グループが手がけてきた開発や1棟売りなどのマーケットは容易に回復しないものと予想している。そのため観光立国の実現が国策に据えられたことに象徴されるように、数少ない成長分野であるホテル事業中心へと事業転換を推進中。それがスムーズに奏功するようだと株価が居所を変える可能性もある。

  ただ、今後の事業拡大及び迅速化のための資金については、不動産事業による借入れが与信枠を圧迫しているため直接金融に頼らざるを得ず、株価動向に配慮した新株予約権付転換社債や新株予約権の発行などにより、調達する意向だ。ファイナンスをめぐる思惑が株価の乱高下につながる公算も。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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