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【部門別で見る業績と株価】神鋼商事は割安でモミ合い十分で見直し近い
■鉄鋼と鉄鋼原料部門が稼ぎ頭
神鋼商事 <8075> の直近、第1四半期(4~6月)において、売上構成比率の大きい部門は「鉄鋼原料部門」で約41%を占める。次いで、「鉄鋼部門」が約29%、さらに、「非鉄金属部門」約23%、「溶材部門」約6.0%、「機械・情報部門」約4%と続く。
一方、営業利益の構成では、「鉄鋼部門」が約49%を占め稼ぎ頭。次いで、「非鉄金属部門」の約21%、「鉄鋼原料部門」約14%、「溶材部門」の約13%と続き、「機械・情報部門」は営業赤字となっている。
こうしてみると、「鉄鋼部門」と「鉄鋼原料部門」のいわゆる鉄鋼関係で売上全体の約7割、営業利益の約6割を占め、同社の業績は鉄鋼関係の動向に左右されるといえる。
第1四半期での各部門の概要は次の通りだ。「鉄鋼部門」は、鋼板製品は産業機械向けが回復傾向にあるものの、線材製品は自動車生産が減少。鉄鋼二次・三次製品は建設業界向けが低迷、チタン製品も電力関連需要が震災の影響等で減少した。海外では米国中心に鋼材需要が回復傾向にある。こうした結果、鉄鋼部門は前年同期比0.3%減収、営業利益では7.3%増益だった。
鉄鋼原料部門は、輸入鉄鋼原料は粗鋼生産減少の影響はあったものの価格上昇が寄与。冷鉄源は銑鉄の輸出、チタン原料は価格上昇がそれぞれ寄与した。鉄鋼原料部門は前年同期比18.9%の2ケタ伸長で、営業利益は同比30.6%減益だった。
非鉄金属部門は、銅製品は震災の影響により空調用交換の取扱が増加した反面、半導体向けおよび自動車向け端子コネクター用鋼板条の取扱は減少。アルミ製品はIT関連向け及び輸入材の取扱は増加したものの、印刷板、自動車向けアルミ板条は減少。非鉄原料はスクラップ取扱が増加し銅・アルミ地金は減少。この結果、非鉄金属部門は前年同期比3.6%減収、営業利益でも6.6%の減益だった。
機械・情報部門は、機械製品は国内の設備投資が低調、製鐵所向けは増加した。情報関連商品は液晶用電子材料やハードディスク関連装置の取扱が減少した。機械・情報部門は前年同期比9.5%増収、営業損益では6200万円の赤字(前年同期も6000万円の赤字)。
溶材部門は、造船業界向けに溶材材料が堅調、海外プラント向け輸出も増加した。反面、建設機械・自動車および化工機向けが減少。溶接関連機器は国内外建設機械向け大型案件および造船向け設備納入により取扱が増加。溶材部門は前年同期比6.9%増入、営業利益は11.1%増益。
第1四半期は、鉄鋼部門の横ばいと、非鉄金属部門の3.6%減収に対し、鉄鋼原料の2ケタ増収、機械・情報部門と溶材部門が増収となったことで、第1四半期の売上高は2233億5400万円で前年同期比7.6%増加した。ただ、営業利益は鉄鋼原料の減益が響いて16億3600万円と前年同期比15.0%減益。
■今期売上1兆円、1株益45円台、配当年6円へ増配
今期通期(2012年3月期)は、売上15.9%増の1兆円と大台に乗せる見通し。営業利益は6.9%増の82億円、1株利益45.1円の見通し。配当は年6円(前期年5円)の予定。
第1四半期の部門別状況でみると、今後、復興関連の需要が期待できそうだ。まもなく第2四半期(4~9月)決算が発表となる見通し(昨年は10月29日)。
週末(10月22日)の株価は180円。週足チャートは、3月の安値136円に対し、それ以降は175~210円のモミ合いが続いている。配当利回りは3.3%、PERでも約4倍とかなりの割安水準にある。十分なモミ合いで下値固めもできているので仕込める水準といえるだろう。割安是正が見込めるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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