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東芝、ロシアの発電機大手と合弁:旧ソ連地域で電力用変圧器を販売

東芝は20日、ロシアの大手タービン・発電機メーカーであるパワーマシーン(Power Machines)と、電力用変圧器の製造・販売の合弁会社を設立すると発表した。写真はパワーマシーンのウェブサイト(2011年9月20日)[写真拡大]
東芝は20日、ロシアの大手タービン・発電機メーカーであるパワーマシーン(Power Machines)と、電力用変圧器の製造・販売の合弁会社を設立すると発表した。新会社はロシア北西部のサンクトペテルブルク市に製造工場を新設し、工場の操業開始は2013年後半を予定する。
合弁会社の資本金は約40億円で、東芝が49.99%、パワーマシーンが50.01%出資。旧ソ連地域の電力用変圧器の製造・販売に関する事業を行う。東芝は旧ソ連地域での送変電・配電(T&D)事業を強化するため、パワーマシーンは電力用変圧器事業への新規参入を図るため、今回の合弁契約を締結したという。
同社によると、ロシアなどの旧ソ連地域では、老朽化した変電所の更新需要や増大する電力需要による新設需要が旺盛で、同地域の電力用変圧器市場は2010年の約900億円から2015年には約1200億円の規模に拡大する見込み。
パワーマシーンはロシアの発電所向けタービン・発電機メーカーで、2010年度の売上高は16億7,500万ドル(約1,340億円)。旧ソ連地域を中心として多くの実績があり、CIS諸国の発電機器のシェアは据付容量ベースで約70%という。
東芝は、新興国を中心に大きな成長が見込まれるT&D機器事業のグローバル体制強化を進めている。ロシアなどの旧ソ連地域でも今回の合弁会社設立を契機として、T&D事業を積極的に推進していくとしている。
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