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【株式市場フューチャー:9月5日~9日の株式市場見通し】
■海外要因の神経質な状況に変化はない
来週(9月5日~9日)の株式市場は、引き続き米国株式市場や外国為替市場の動向などを睨みながら、海外要因で神経質な展開となりそうだ。悪材料をかなり織り込み、当面の過度な警戒感は和らいだ形だが、世界的なリセッション(景気後退)やソブリンリスク拡大に対する警戒感は根強い。米国、欧州、そして中国の主要経済指標にも強弱感が交錯しているため、海外要因に神経質な状況に変化はないだろう。
前週の米国主要経済指標は強弱感が交錯する形だった。8月29日の米7月個人消費支出は市場予想を上回ったが、30日の米8月消費者信頼感指数は2年4カ月ぶりの低水準だった。31日の米8月ADP雇用リポートは市場予想を下回ったが、米7月製造業新規受注と米8月シカゴ地区購買部協会景気指数が市場予想を上回った。9月1日の米8月ISM製造業景気指数の低下は市場予想より小幅だったが、週末2日の米8月雇用統計で非農業部門雇用者増加数が市場予想を下回った。米国株式市場では、米FRBの量的緩和策第3弾(QE3)に対する期待感が支援材料となったが、2日のダウ工業株30種平均株価は前日比253ドル31セント(2.20%)安で大幅に続落した。
週初5日の日本株式市場は、前週末の米国株式市場の下落に加えて、5日の米国市場が休場となるため、売り先行でのスタートが想定される。その後は、8日のオバマ米大統領の景気・雇用対策に関する演説、バーナンキ米FRB議長の講演、ECB(欧州中央銀行)理事会と記者会見、9日の中国8月主要経済統計(PPI、CPI、小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資)など、海外要因を睨みながら神経質な展開だろう。
外国為替市場で円が高止まり状況であることも相場下押し要因だろう。リスク回避の円買い圧力、QE3に対する思惑、円売り市場介入に対する警戒感が交錯し、ドル・円相場は概ね1ドル=76円台後半~77円台前半の水準で推移し、円の高止まり状況が続いている。ユーロ・円相場ではユーロ安が加速している。ソブリンリスクに対する警戒感に加えて、リセッション懸念でECBの利下げ観測が台頭し、前週末2日の海外市場では一時1ユーロ=108円台に円が上昇する場面もあった。
テクニカル面で見ると、東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は9月2日時点で88.7%に上昇した。また日経平均株価の2日時点の移動平均線に対するマイナス乖離率は、25日移動平均線(9067円56銭)に対して1.28%、75日移動平均線(9503円82銭)に対して5.81%、200日移動平均線(9873円20銭)に対して9.34%となり、いずれも8月26日時点に比べてマイナス乖離幅を縮小している。当面は25日移動平均線の突破が焦点となるが、日経平均株価9000円台固めが完了すれば、トレンド好転の可能性も想定されるだろう。
ただし、週末9日にメジャーSQ(特別清算指数)算出日を控えていることに注意が必要であり、需給面では外国人投資家の売り越し基調が変化するか、物色面では景気敏感・輸出関連セクターへの買い戻しが継続するかが注目点だろう。国内要因のファンダメンタルズ面で見れば、国内主要企業の4~9月期業績見通しの修正発表が本格化する9月中~下旬ごろまでは、買い手掛かり難の状況が続きそうだ。
■来週の注目スケジュール
来週の注目スケジュールとしては、国内では、6日の日銀金融政策決定会合(1日目)、7日の7月景気動向指数CI速報値、日銀金融政策決定会合(2日目)、8日の7月機械受注、7月経常収支、8月景気ウォッチャー調査、9日の11年4~6月期GDP2次速報値、8月マネーストック統計、8月消費動向調査などがあるだろう。
海外では、5日のユーロ圏7月小売売上高、ユーロ圏8月総合・サービス部門PMI改定値、6日の豪第2四半期経常収支、豪中銀理事会(金利発表)、英中銀金融政策委員会(8日まで)、独7月鉱工業受注、ユーロ圏第2四半期GDP改定値、米8月ISM非製造業景気指数、コチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁の講演、7日の豪第2四半期GDP、独7月鉱工業生産、米住宅ローン借り換え申請指数、米週間チェーンストア売上高、米週間レッドブック大規模小売店売上高、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、エバンズ米シカゴ地区連銀総裁の講演、ウィリアムズ米サンフランシスコ地区連銀総裁の講演、ホーニング米カンザスシティー地区連銀総裁の講演、カナダ中銀金利発表、8日の豪8月雇用統計、韓国中銀理事会、英中銀金融政策委員会、独7月貿易収支、ECB(欧州中央銀行)理事会(金利発表)と記者会見、米7月貿易収支、米7月消費者信用残高、米新規失業保険申請件数、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の講演、オバマ米大統領の景気・雇用対策に関する演説、9日の中国8月主要経済統計(PPI、CPI、小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資)、英7月貿易収支、独8月消費者物価指数改定値、米7月卸売在庫、G7(日米欧7カ国)財務相・中央銀行総裁会議(10日まで)、10日の中国8月貿易統計、G7財務相・中央銀行総裁会議(最終日)などがあるだろう。
なお5日は米国市場がレーバーデーのため休場となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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