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パシフィックネットの代表取締役上田満弘氏が今後の事業について語る
■中古パソコンに資源としての価値を見出す
中古パソコン・携帯電話の買取販売を行うパシフィックネット <3021> は、22日に前11年5月期決算説明会を開催した。
代表取締役上田満弘氏は、前期業績についての説明の前に、「12年には中古パソコンの台数は175万台を予測していますが、現在私たちが取り扱う中古パソコンは6年~7年前のパソコンが8割を占めています。以前は3年から4年前のパソコンが主流でしたが、不景気の影響で少しでも長く使うという傾向であります。唯我々はこの様な状況下で、今新しい活路を見出しています。中古パソコンの中で、実際に電源が入るパソコンは全体の30数パーセントであります。電源も入らない古くてどうしようもないというものが中古パソコン全体の65%を占めています。こういったものには今までは私たちは手をつけていませんでしたが、これからは資源としての価値を見出していこうというふうに考えています。実は今年の6月に環境省から出た数字がございます。パソコンのデスクトップ、今から5年、6年前のものですけれども実はこのあたりに含まれているレアメタルの金額は、今年の4月現在で、デスクトップ1台当たり2,100円、ノートパソコン1,600円、携帯電話1kg当たり1,600円です。携帯電話1万台で金が200グラム取れます。現在1グラム4,200円で推移しています。これからレアメタルの上昇は間違いないと思います。また、クラウドの時代に入りますので、古いサーバが多数出てくると思います。こういったものにもパソコンよりもっと多い、金、銅が使われています。これから我々は如何にこの様なものをお金に換えるか、まさしく都市鉱山といえます」とこれまで手を着けてこなかった電源の入らないパソコン、サーバ等にレアメタルの価値を見出し、ビジネス領域を拡大することを発表した。
更に、「現在はパソコンよりも、スマートフォンの販売が急激に伸びています。そのため、ノートパソコンの売上高は、前年より減少しています。今までに無かった現象です。パソコン価格も下がってきています。また、中古パソコンの価格も下がっています。いずれ、中古パソコンは売れなくなる時代がもうそこまで来ているのではないかと思います。本当に、1年未満の新しいものでないと売れなくなるのではないかと思います。それから、今までは海外に輸出する業者さんにも卸していました。おそらく海外でも駄目だと思います」。
■レンタル事業を強化し、積極的な営業活動により大口案件を獲得
前期のハイライトは、販売単価の下落により利益率が低下した。そのため、販売費の抜本見直しによる体質強化を実施した。特に、東京テクニカルセンターの作業の見直しに注力した。更に、支店・店舗戦略については、台北支店、名古屋大須支店を移転すると共に、長野支店、大阪日本橋1号店を閉店した。一方、レンタル事業を強化し、積極的な営業活動により大口案件(厚労省基金訓練、参議院選、APEC、地デジ等のスポット案件)を獲得した。
その結果、前期の連結業績売上高は、3,449百万円、営業利益6百万円、経常利益12百万円、純利益△22百万円となった。前期より連結業績となるため、増減率は発表されていない。
連結対象のアールモバイルは実質10月からのスタートで、売上への影響は少なく、販売費及び一般管理費は増加したが、経常利益12百万円を確保した。
四半期毎のレンタル事業の売上高は、第1四半期150百万円、第2四半期153百万円、第3四半期151百万円、第4四半期151百万円と新規法人営業の展開と、スポット案件の獲得で売上が伸びた。
引取回収・販売事業の売上高は、第1四半期697百万円、第2四半期707百万円、第3四半期644百万円、第4四半期792百万円であった。防災グッズのラインナップの充実で、ショップ・WEBでの個人向けの販売は好調であったが、輸出事業者向け卸販売は苦戦した。
四半期毎のレンタル事業の売上総利益は、第1四半期55百万円、第2四半期55百万円、第3四半期60百万円、第4四半期68百万円と戦略的一括大量購入により仕入原価の圧縮で利益率が改善した。
引取回収・販売事業の売上総利益は、第1四半期350百万円、第2四半期340百万円、第3四半期305百万円、第4四半期407百万円と円高の影響や市況の低迷により、輸出事業者向けの卸販売が低迷した。
同社では、第3四半期までの業績が低迷したことで、第4四半期より、営業を強化する一方で、販管費の見直しを行った結果、第4四半期の営業利益は104百万円となり、第3四半期累計営業利益△98百万円をカバーし、黒字とした。
「第4四半期は、売上高の伸び以上に売上総利益率の伸びが大きかった。これは凄いことです。私もちょっと驚いたんですが、いろんな施策が功を奏したんだと思います」(上田社長)と課題が解消していることが窺えた。
■今12年5月期連結業績予想は大幅増収増益を見込む
今12年5月期連結業績予想は、売上高3,795百万円(前期比346百万円増)、営業利益136百万円(同130百万円増)、経常利益142百万円(同130百万円増)、純利益58百万円(同80百万円増)と大幅増収増益を見込んでいる。
引取回収・販売事業では、今年6月に本部営業組織を一本化し、首都圏を中心に営業を一段と強化した。レンタル事業は、営業人員を増加し、これまでのパソコン中心としたラインナップにタブレット端末やスマートフォンなどを追加し、レンタルニーズの多様化に対応して大幅な伸びを目指している。
今期業績予想に引き続き、今後の施策を発表した。
今後は、グローバル化を促進するために、今期海外業務部を新設した。現在3名を専任担当にあてている。内一人は、春に中国の留学生を採用した。輸出業務・海外業務に係る企画調査を行い、同時に海外拠点の設立準備にいっている。
また、バイセル(BUY and SELL)営業部を新設し、中古OA機器以外の商材をワンストップで購買から販売まで展開する。新しく扱う商材としては、ゴルフクラブ、農耕機等が挙がっている。
国内で仕入れた中古商材をアセアンの各国に卸販売を行うことを目指している。
一方レンタルサービス事業については、今回の大震災でもテレビ会議が一般回線よりも比較的繋がりやすかったことから、現在テレビ会議システムが注目されている。そのため、同社でもテレビ会議システムのサービスを開始している。更に、タブレット型携帯端末のレンタル取扱いを順次展開している。また、デザリングに対応したWiMAXあるいはポケットWi-Fi等をセットする事による利用提案をイベント会社等を中心に営業展開を強化している。
■アールモバイルは今期当初から黒字で、取扱台数13万台を見込む
前期より連結子会社となった、アールモバイルは、昨年10月より営業を開始し、8カ月間で35,000台超の中古携帯電話を取扱い、単月黒字を2回達成した。四半期毎の取扱台数と販売台数の推移を見ると、第2四半期5,420台、3,250台、第3四半期7,116台、2,763台、第4四半期7,940台、9,427台であった。今期は当初から黒字で、今期中の取扱台数は130,000台を見込んでいる。
今期は、サービス・取扱台数を強化し、業界でのイニシアティブを握るとしている。そのため、顧客のリピート・紹介をいただけるサービス体制の構築、アールモバイルのブランディング構築、仕入の価格競争に負けない、強みのある体制作り、サービスレベル・取扱台数とも業界No.1の企業になることと4つの目標を掲げている。
また、同社が出資している総合通信コンビニエンスストアのスマートスタイルショップを多店舗展開するスマートスタイルクリエイトについては、12年3月期で100店舗の出店を計画している。同社はこのショップで中古品の下取り販売を行っている。現在は、ホームセンター内に16店舗(7月24日現在)出店している。4年~5年で1000店舗出店し、売上高930億円を目指している。
前期より事業を開始したアールモバイルも今期は黒字化が見込めるうえに、スマートスタイルショップの多店舗化で、買取商品が増えることから、シナジー効果が期待できる。一方で、レンタル事業は大口の顧客の開拓が進むと共に、一括大量仕入れで原価率を低減し、利益が拡大している。前期は買取商品の陳腐化で売上も利益も低迷したが、今期は事業領域を拡大し、海外に進出することもあり、大幅増収増益を見込む。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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