【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】欧州ソブリンリスクに対する当面の警戒感が後退

2011年7月23日 19:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フラッシュ:7月18日~22日の週】

■ユーロ・円相場は概ね1ユーロ=111円台~113円台

  7月18日~22日の週の外国為替市場(18日の日本市場は休場)で、ユーロ・円相場は概ね1ユーロ=111円台~113円台で推移し、ユーロ買い戻しの動きがやや優勢だった。欧州ソブリンリスク拡大に対する当面の警戒感が後退した。

  ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末15日は、東京市場で1ユーロ=112円を挟む小幅レンジ、海外市場で1ユーロ=111円台後半の小幅レンジでモミ合う展開だった。18日の海外市場では、一時1ユーロ=110円60銭台に円が上昇した後、1ユーロ=111円半ばに円が下落した。前週末15日に発表された欧州主要金融機関に対するストレステストの結果については、欧州ソブリンリスク拡大懸念を払拭するには不十分との見方が優勢だったが、21日のユーロ圏緊急首脳会議を控えて様子見ムードも強めた。

  この流れを受けて19日の東京市場では、1ユーロ=111円台半ばでモミ合う展開だった。19日の海外市場では、1ユーロ=111円台後半~112円台前半で推移し、ユーロの買い戻しがやや優勢だった。21日開催予定のユーロ圏緊急首脳会議で、ギリシャ債務問題に関して進展があるとの憶測が広がった。

  20日の東京以上では、1ユーロ=111円70銭近辺~112円30銭近辺で推移した。ユーロの買い戻しが一巡し、やや円買い優勢に転じた。20日の海外市場でも、1ユーロ=111円70銭近辺~112円20銭近辺で推移し、ユーロ売り・円買いがやや優勢だった。

  21日の東京市場では、1ユーロ=111円90銭台~112円50銭台で推移した。ギリシャ債務問題に関して独仏首脳の立場が一致したとの報道で、ユーロ買いがやや優勢となった。21日の海外市場では、1ユーロ=112円近辺でモミ合った後、1ユーロ=113円00銭近辺に円が下落した。ユーロ圏緊急首脳会議で、ギリシャに対する第2次支援策と欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充を決定したため、ユーロ買い戻しが優勢になった。

  22日の東京市場ではユーロの買い戻しが一巡し、1ユーロ=113円台前半でモミ合う展開だった。22日の海外市場でもユーロの買い戻しが一巡し、1ユーロ=112円台半ばに円が上昇してモミ合う展開となった。

  ユーロ・円相場については、ギリシャに対する第2次支援策(民間負担も含めて総額約1600億ユーロ)と、欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充を決定したため、欧州ソブリンリスク拡大に対する当面の警戒感が後退した。しかし、格付け会社フィッチ・レーティングスは、民間負担が実際に発動された場合にギリシャ国債を制限的デフォルト(債務不履行)に引き下げると発表しており、警戒感がくすぶる形となる。イタリアやスペインの国債利回り上昇も警戒されるだけに、当面は欧州ソブリンリスク拡大に対する警戒感が落ち着くかどうかが焦点だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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