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サッポロHD、豪3位のクーパーズ社と提携 オセアニア市場でビール販売

サッポロHD、豪3位のクーパーズ社と提携 オセアニア市場でビール販売(写真は同社ウェブサイトより)[写真拡大]
サッポロホールディングス(HD)は19日、傘下のサッポロインターナショナルが、オーストラリア国内第3位のビールメーカー「Coopers Brewery Ltd.(以下、クーパーズ社)」と、2011年7月19日付で、ビールのライセンス生産契約を結び、オセアニア市場におけるビール事業を本格的に展開することを決定したと発表した。インターナショナル社は、クーパーズ社との提携により、同エリアのプレミアム市場におけるサッポロブランドの販売体制を強化し、北米、アジアに続く国際酒類事業の柱とすることを目指す。
今年8月から、クーパーズ社の「Regency Park工場(アデレード市)」でサッポロブランド商品のライセンス生産を開始し、10月から、クーパーズ社の子会社で、マーケティング、ロジスティクスとセールスを担う「Premium Beverages(プレミアムビバレッジズ)社」を通じて、オーストラリア、ニュージーランド国内の飲食店・酒販店等への販売を順次拡大していく。販売する商品は、「SAPPORO PREMIUM」の355ml小瓶と50L樽。
今後、プレミアムビバレッジズ社を通じて、積極的なプロモーション展開を行い、日系市場に加えてローカル市場へもサッポロプレミアムの販売拡大を図っていく。また、本格参入開始となる2012年は、16万函(355ml×24本換算)の販売を計画。2016年には50万函まで拡大し、オセアニア市場における日本ビールブランドNo.1を目指す。
クーパーズ社は、プレミアムビールに強いオーストラリア国内第3位のビールメーカー。更なる品質の高いプレミアムビールを求めるクーパーズ社と、海外市場におけるプレミアムブランドとして「サッポロプレミアム」の更なる拡大を狙う同社の戦略が一致し、今回の業務提携に至った。
「(提携により)サッポロブランドを北米・アジアからオセアニアにまで伸張させることで、環太平洋地域におけるサッポロブランドの確立という当社グループならではの国際戦略が実現する」と同社はコメントしている。
なお、同社によると、オーストラリア国内でのビール市場は、人口の増加と好景気の影響で増加傾向にあり、特にプレミアムビールカテゴリーの構成比(輸入ビール含む)は2002年以降の8年間で約2倍へと成長しているという。「クーパーズ社の過去5年間の売上も、プレミアムビールカテゴリーの伸びに伴い毎年販売増を継続。2010年度も約5%増の実績になった」と同社は説明している。
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