太陽工業:寝袋内を冷却する冷房寝具、消費電力がエアコンの6分の1

2011年6月21日 12:16

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太陽工業は寝袋状の冷房寝具「パーソナルクールシュラフ」を23日から発売すると発表した。人の体と接触する範囲だけを冷却する仕組みで、消費電力を一般家庭用エアコンの約6分の1に抑えたという。

太陽工業は寝袋状の冷房寝具「パーソナルクールシュラフ」を23日から発売すると発表した。人の体と接触する範囲だけを冷却する仕組みで、消費電力を一般家庭用エアコンの約6分の1に抑えたという。[写真拡大]

 太陽工業は21日、寝袋状の冷房寝具「パーソナルクールシュラフ」を23日から発売すると発表した。人の体と接触する範囲だけを冷却する仕組みで、消費電力を一般家庭用エアコンの約6分の1に抑えたという。価格は42万円。

 同製品は、中に人が入る「シュラフ」(寝袋状の寝具)とエアコンの役割を果たす「冷却ユニット」、「電源ユニット」で構成されている。冷やす範囲をシュラフ内に限定することで冷房空間を0.3立方メートルにまで抑え、省エネ化を実現した。

 利用する際は、二重構造のシュラフ内部に、温度・湿度をコントロールした空気が循環するため、いつでも“ヒンヤリ”とした肌触りが実感できるという。また、マット部分には、体圧分散性に優れ福祉・医療分野でも評価の高い「特殊通気性素材」を採用した。

 同社によると、東日本大震災の復旧支援用として、福島県内では既に先行導入されているという。

 100ボルトコンセントさえあれば場所を選ばず利用できることから、同社は「宿直勤務が必要な職種の仮眠用」「暑さで体力を消耗した方への休憩用」などの用途も提案している。

 本体のサイズは、幅60センチメートル、長さ2.3メートル、厚み35センチメートル。オプション品として用意されたバッテリーを利用すると、停電時でも最大6時間使用できる。

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