【相場展望】世界的なリスク回避の動き警戒だが下値限定的、きっかけ次第でアク抜け

2011年6月19日 21:48

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

【株式市場フューチャー:6月20日~24日】

  6月20日~24日の日本の株式市場については、引き続き米国や中国の景気の先行きに対する不透明感、ギリシャに対する金融支援問題の不透明感が強い中、世界的なリスク回避の動きに対する警戒が必要となる。

  17日の米国株式市場でダウ工業株30種平均株価が上昇したため、週初20日の日本株式市場は堅調なスタートが想定される。しかし外国為替市場で1ドル=80円近辺に円が上昇したことや、ナスダック総合株価指数が下落したことで、輸出関連株やハイテク関連株にはやや慎重な見方も必要になるだろう。

  その後は、19日~20日のユーロ圏財務相会合、21日~22日の米FOMC(連邦公開市場委員会)とバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見、23日~24日のEU首脳会議などを睨みながらの展開となりそうだ。

  国内主要銘柄の業績に関しては、主要銘柄の12年3月期業績見通しが出揃ってきた。サプライチェーン復旧などで、生産回復ペースは従来の想定より早まる見通しであり、安心感につながることが期待される。しかし慎重な会社公表数値が多いだけに、市場ムードを一変させるには至っていない。米国や中国の景気減速懸念に加えて、夏の電力不足が全国に広がる見通しとなり、企業活動や個人消費に対する懸念が強まる可能性にも注意が必要だろう。好材料は7月下旬から始まる4~6月期決算発表待ちとなりそうだ。

  日経平均株価をチャート面で見れば、前週末17日終値が9351円40銭で、3月18日の9206円75銭以来の安値水準となり、これまでのボックスレンジをやや切り下げる形となっている。また25日移動平均線(17日現在9520円51銭)や、日経平均先物・オプション6月物SQ(特別清算指数)値9553円69銭が、当面の上値抵抗線として意識されるだろう。したがって、PBRの割安感などで底堅さが意識され、いち早く25日移動平均線を回復できるかが焦点だろう。

  世界的な景気不透明感が強くリスク回避の動きが警戒され、全体として買い材料が見当たらない状況で、市場には諦めムードも漂っているようだ。しかし一方では、売り材料もほぼ織り込み済みと考えられるだけに、一時的に売り圧力が強まっても下値は限定的だろう。むしろ、きっかけ次第でアク抜け感が強まる可能性が高いだろう。

■注目スケジュール

  注目スケジュールとしては、国内では20日の4月景気動向指数CI改定値、5月貿易統計、コンビニエンスストア売上高、22日のスーパーマーケット売上高、24日の5月企業向けサービス価格指数などがあるだろう。

  海外では19日のユーロ圏財務相非公式会合、20日のユーロ圏4月経常収支、独5月生産者物価指数、トリシェECB(欧州中央銀行)総裁が欧州議会経済金融委員会で証言、ユーロ圏財務相会合、EU財務相理事会、21日の独6月景気期待指数、米5月中古住宅販売、米週間チェーンストア売上高、米FOMC(連邦公開市場委員会)(22日まで)、22日のユーロ圏4月鉱工業受注、米4月住宅価格指数、米住宅ローン借り換え申請指数、米FOMC(声明発表)、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見、23日のユーロ圏6月総合PMI・製造業PMI・サービス部門PMI速報値、EU首脳会議(24日まで)、米5月シカゴ連銀全米活動指数、米5月新築1戸建て住宅販売、米新規失業保険申請件数、24日の独6月IFO業況指数、EU首脳会議、米5月耐久財受注、米第1四半期企業利益、米第1四半期GDP確報値などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
『ガマン比べ相場』の様相=犬丸正寛の相場展望(2011/06/18)
【クラウドコンピューティング特集(5)】米IT業界大手が事業強化へ(2011/06/18)
「投資のタイミング」重視!犬丸正寛の『時を買え投資法』で着実に稼ぐメルマガ配信中(2011/06/11)
◎日刊株式投資情報新聞(無料)見本・登録=株式投資専門のメールマガジン(2011/06/11)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事