セブンイレブンが移動販売を開始 ローソンに対抗

2011年5月13日 14:00

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セブンイレブンの移動販売「セブンあんしんお届け便」の専用車両

セブンイレブンの移動販売「セブンあんしんお届け便」の専用車両[写真拡大]

  • ローソンの「移動販売車モバイルローソン号」

 セブンイレブンジャパンは12日、同社にとって初の取り組みとなる移動販売「セブンあんしんお届け便」の運用を、5月18日から茨城県城里町で、全国に先駆けて開始すると発表した。今回新規開発した移動販売専用の車両に、即食性の高いおにぎりや弁当、パンや飲料等を中心に、日常生活において使用頻度の高い生活必需品に絞り込んだ商品約150アイテムを搭載し、人々が集まる集落センター等で巡回販売を展開する。同社は「セブンあんしんお届け便」を通して、日々の買い物に不便や困難を感じている高齢者らを支援していく方針。
 
 移動販売専用車両では、常温、20℃、5℃、-20℃の4温度帯の販売が可能。そのため、弁当やおにぎり、パンなどのほかに、ソフトドリンクやサンドイッチなどのチルド商品や、アイスクリームや冷凍食品なども取り扱うことができる。清算業務はハンディタイプの簡易レジで行う。さらに、電子レンジの設置ができるほか、日よけ・雨の日対策用にフードも取り付け可能。

 営業時間は、月曜日から金曜日の平日午前10時から午後3時まで。集落センターや福祉センター、事業所や個人宅等、1日に4~5箇所を巡回して販売する。
 
 同様のサービスは、すでにコンビニ業界競合他社のローソンが始めている。ローソンは先月21日、東日本大震災で被害を受けた岩手県陸前高田市内の避難所に、「移動販売車モバイルローソン号」を導入して仮設店舗を設置。人気商品の「からあげクン」のほか、弁当やサンドイッチ、ソフトドリンクなどを販売した。

 また、ローソンは今月15日に、同じく東日本大震災の津波被害を受けた宮城県の南三陸町に、仮設店舗「南三陸エムズ店」をオープンする。今回も店舗の横にモバイルローソン号を展開し、からあげクンなどのファーストフードを販売する予定。ローソンは今後も、被災地に仮設店舗を出店していくほか、移動販売車両で臨時営業を行い、被災地域の復興を支援していく方針。

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