富士通、世界最小の静脈認証センサーを開発

2011年4月19日 15:37

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富士通が開発した非接触型手のひら静脈認証センサー

富士通が開発した非接触型手のひら静脈認証センサー[写真拡大]

 富士通は19日、静脈認証装置の中では世界最小・最薄という非接触型手のひら静脈認証センサーを開発したと発表した。小型化でパソコンなど電子機器への組み込みが容易になり、手のひら静脈認証の活用の幅が広がるとしている。

 同製品は、幅29.0ミリメートル(mm)、高さ11.2mm、奥行き29.0mmと、500円玉より一回り大きいほどの静脈認証装置。均一な照度分布を実現する薄型の照明系や厚さが従来比2分の1以下の撮影光学系を新たに設計するなどして小型化を実現した。

 認証に関しては、手のひら静脈を毎秒約20枚連続撮影できる高速撮影し、その中から認証に最適な画像を瞬時に選び出して自動的に照合する機能を搭載する。従来のようにセンサーの上で手のひらを静止させるのではなく、タッチさせるような感覚で認証できるようになり、高精度で軽快な操作性を実現しているという。

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