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旭化成せんい・スパンボンド 高機能品を年商の5割に
旭化成せんいはスパンボンド事業で、高付加価値品による分離膜、エレクトロニクス両用途へのアプローチに重点化する。高機能タイプのスパンボンド「プレシゼ」などによるスペックインと重点的に取り組んでおり、5年後位をめどにこれら高付加価値品の売り上げに占める比率を「スパンボンド全体の50%に引き上げたい」(雛元克彦スパンボンド営業部長)考えだ。
旭化成せんいはスパンボンド事業で、08年度下期、09年度上期と苦戦を続けたものの、09年度下期から業績を回復軌道へと転換。10年度上期は「満足できる水準にはないが、プランを上回る利益を確保できる」(雛元営業部長)と見通している。
この間、スパンボンド事業の高度化、構造転換を進めるため、「プレシゼ」などによる開発、用途開拓を数年かけて進めてきた結果、「だいぶ先が見えてきた」(同)との手ごたえを示す。
「プレシゼ」では高機能紙が大半を占めるRO膜(支持体)用途でのスペックインを実現。長繊維不織布が使われる初めてのケースと見ており、今後は「今回の1点突破を契機に横へも広げる」(同)と海外市場もにらんだ顧客開拓を加速する。
旭化成せんいは年産1700㌧体制で「プレシゼ」を展開しており、10年度下期で稼働率を70%に拡大。高機能コンデンサー用セパレーター、フレキシブルフラットケーブルや精密包材、食品包材などでの拡販を通じ「11年度末にフル稼働させたい」としている。
このほか、PPS繊維などによるスーパー不織布、熱成型が可能な「スマッシュ」による高付加価値品の開発・販促を強化し、スパンボンドの年商に占める高付加価値品の比率を5年前後で50%台に乗せたい考えだ。
主力の紙オムツ向けポリプロピレンでも高付加価値化のための商品開発を強化。「エルタスアクア」、「エルタスファイン」の性能アップと取り組んでいるほか、ストレッチ性や耐水性アップを目指した開発にも力を入れている。
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