キヤノン、約28年ぶりの新タイマーリモコン TC-N3/TC-E3に時刻指定機能

2026年11月5日 19:19

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記事提供元:Tech Times

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キヤノンは2026年11月4日、タイマーリモートコントローラー「TC-N3」「TC-E3」を発表した。時計機能を新たに搭載し、あらかじめ指定した時刻に自動撮影を始められる。日本では2027年1月下旬に発売予定で、11月5日時点のキヤノンオンラインショップ価格は各3万800円(税込)だ。

1998年12月発売の「TC-80N3」の後継に当たり、約28年ぶりの新モデルとなる。天体撮影やタイムラプス撮影に向け、時刻指定に加えて表示や操作部、取り付け方法も見直した。

■時計機能で撮影の開始・終了を指定

新モデルは、セルフタイマー、インターバルタイマー、長時間露光タイマーと撮影回数の設定に対応する。キヤノン香港の発表によると、新しい時刻指定撮影はインターバルタイマーや長時間露光タイマーと組み合わせ、開始時刻と終了時刻を設定できる。

従来のTC-80N3は、開始操作からの経過時間で撮影を制御する方式だった。セルフタイマーとインターバルタイマーなどを組み合わせることで、待ち時間を置いてから連続した撮影を始められた。

新モデルでは内蔵時計を基準に設定できるため、撮影開始までの残り時間を計算する手間が減る。例えば日の出を狙うなら、事前に機材を設置して開始時刻を設定しておくことで、撮影開始まで現場で待機する必要がなくなる。

夕暮れから夜空への移り変わりや、星の軌跡を記録する撮影でも、開始・終了を時刻で管理できる点が役立つ。キヤノン香港によると、撮影回数は従来の最大99回から9999回へ拡大し、無制限の撮影にも対応する。

■TC-80N3から受け継ぐタイマー撮影

TC-80N3は、EOSのフィルムカメラやデジタル一眼レフなどで使われてきた有線リモコンだ。キヤノンの国内仕様資料では、セルフタイマー、インターバルタイマー、長時間露光タイマーを、それぞれ1秒から99時間59分59秒まで1秒単位で設定できる。

撮影回数の設定範囲は1~99回で、各タイマーを組み合わせて使用できる。ケーブル長は80cm、質量は電池込み85gで、電源にはCR2032ボタン形リチウム電池1個を使う。

キヤノンは2018年10月にEOS Rシステムを発売し、その後、N3端子とE3端子を備えるミラーレス機を展開してきた。TC-80N3をE3端子搭載機で使う際には、対応機種に応じて別売のリモートコントローラーアダプター「RA-E3」を組み合わせる構成だった。

■接続端子に合わせて2モデルを用意

新製品は接続端子の異なる2モデルで、タイマー機能は共通する。TC-N3はクイックロック式のN3端子、TC-E3は2.5mmステレオミニプラグ型のE3端子を採用する。

11月5日時点の国内公式ショップに掲載されたTC-N3の対応機種は、EOS R1、EOS R3、EOS R5 Mark II、EOS R5、EOS R5 Cの5機種だ。TC-E3はEOS R6 Mark III、EOS R6 Mark II、EOS R6 V、EOS R6、EOS R7、EOS R8 Mark II、EOS R8、EOS R、EOS RP、EOS R10、EOS R50 V、EOS R100の12機種に対応する。

両規格は、共通線と、半押しに相当するフォーカス用、全押しに相当するシャッター用の接点を使う。有線リモコンとしての基本的な操作は共通し、TC-E3では対応するE3端子搭載機に直接接続できるため、RA-E3を介して使っていた構成を簡素化できる。

キヤノンは自社調査に基づき、デジタル一眼レフとミラーレスを合わせたレンズ交換式デジタルカメラの世界台数シェアで、2003~2025年の23年連続首位を達成したと発表している。今回の2モデルは、接続端子の異なるEOSユーザーに純正のタイマー撮影用アクセサリーを提供する。

■大型表示と三脚取り付けで操作性を改善

表示パネルはTC-80N3より大きくなり、数値やアイコンも大型化した。オレンジ色のバックライトを備え、暗い撮影場所で設定を確認しやすくしている。

操作部は左右対称のデザインとなり、十字キーと設定ボタンを採用した。半押し・全押しに対応するレリーズボタンにはロック機構があり、バルブ撮影にも使用できる。

背面には1/4インチの三脚ねじ穴を設けた。市販の取り付け用アクセサリーを使って三脚側に固定すれば、コントローラーをケーブルでつり下げずに配置でき、長時間撮影時の操作や配線を整理しやすい。

電源は単4形電池2本に変更し、電源ボタンも追加した。キヤノンの仕様ではケーブル長は約80cmで、従来機と同じ長さを維持する。現地での操作性を見直しながら、カメラに触れずにシャッターを切る有線リモコンの基本構成を受け継いだ。

■他社製品との違いは撮影機能と接続方法

有線タイマーリモコンには、JJC、AODELAN、Pixelなどの他社製品もある。高度なタイムラプス撮影向けには、LRTimelapseの「PRO Timer 3.5」が選択肢となる。

LRTimelapseは2026年4月30日にPRO Timer 3.5の公式紹介動画を公開している。写真専門メディアPetaPixelの同年6月4日の報道では価格は199米ドル(約3万1400円)で、ミリ秒精度の撮影間隔をうたう製品として紹介された。

LRTimelapseの公式仕様によると、PRO Timer 3.5はOLED表示とUSB-C充電に対応する500mAhの内蔵電池を備える。予約撮影に使うリアルタイムクロックはCR1220ボタン電池で動作し、バルブ撮影にも対応する。

同製品は、撮影中に撮影間隔を徐々に変えるインターバルランピングも備える。夕暮れの短い撮影間隔から、星空を長時間露光で撮るための長い間隔へ滑らかに移行させる、といった使い方ができる。カメラへの接続には機種に合ったレリーズケーブルを使う方式で、複数メーカーのカメラに対応する。

TC-N3/TC-E3は、対応するキヤノンの端子に直接接続し、時計機能と各種タイマーを使う純正アクセサリーという位置付けだ。製品を選ぶ際は、指定時刻に撮影を始めたいのか、撮影中に間隔も変化させたいのかなど、必要な機能と手持ちのカメラへの対応を確認するとよい。

■国内予約は11月10日開始予定

キヤノンオンラインショップでは、両モデルとも2026年11月10日午前10時に予約を開始する予定だ。希望小売価格はオープンで、商品コードはTC-N3が7502C001、TC-E3が7502C002となる。

海外では、英国販売店CVPが11月5日時点でTC-N3を付加価値税込み219ポンド(約4万6600円)で掲載している。国内価格との比較では、販売地域や税の条件を踏まえて検討する必要がある。

旧TC-80N3は国内公式ショップで販売終了と表示され、掲載価格は1万5840円(税込)となっている。新モデルは時計機能、大型表示、三脚取り付け部、E3端子に直接接続できる選択肢を加えており、既存ユーザーにとっては時刻指定撮影や接続の簡素化が買い替えを判断するポイントになる。

元記事: Canon TC-N3 and TC-E3 Timer Remotes Add Real-Time Clock After 28-Year Gap

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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