【どう見るこの株】Link-Uは市場変更後安値から続急伸、中期計画初年度のV字回復業績を買い直す

2026年9月24日 08:29

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■市場変更後安値から大きく底上げ、今期V字回復予想を見直す

 Link-Uグループ<4446>(東証スタンダード)は、「シルバーウイーク」の5連休入り前の18日に76円高の795円と続急伸して引け、東証スタンダード市場の値上がり率ランキング第9位にランクインするとともに、今年7月2日の東証プライム市場から東証スタンダード市場への市場変更後、9月18日の取引時間中に下ヒゲでつけた安値672円から大きく底上げした。

 同社株は、今年9月14日に7月期決算とクランチロール社(東京都港区)との資本業務提携を発表し、資本業務提携に伴う新株式発行を嫌う売りが先行して市場変更後安値へ突っ込んだ。しかし、同時発表した今2027年7月期業績が、積極的な中期経営計画の初年度としてV字回復を予想していることが見直され、値ごろ妙味も意識されてコンテンツ関連株としての買いが増勢となった。

■今期は大幅黒字転換へ、実質売上収益も増収を見込む

 同社の今2027年7月期業績はレンジで予想され、売上収益40億円~42億円(前期比16.7%減~12.5%減)、営業利益4億円~4億8000万円(前期は3億8200万円の赤字)、経常利益3億7000万円~4億5000万円(同3億8000万円の赤字)、純利益2億4100万円~2億9300万円(同5億5400万円の赤字)と見込み、大幅な黒字転換を予想している。

 売上収益は、「選択と集中」のため子会社2社を連結適用外とすることで減収となるが、これを除外した実質ベースでは前期比7.3%~12.7%増と増収転換する見通しである。

■国内は収益性改善、海外はクランチロールとの提携で成長加速

 利益面では、マンガプラットフォーム事業で、成熟化が進む国内市場向けに運用の最適化とコスト削減を進める。一方、海外市場向けでは、世界で2100万人の有料会員を擁するクランチロール(米国カリフォルニア州)と業務提携するとともに、日本法人のクランチロール社と資本業務提携した。

 さらに各種政府補助金を活用し、世界中のマンガファンに魅力あるサービスを海外マンガ配信プラットフォームを通じて提供することで、業績への寄与度を高める方針である。

■政府のコンテンツ産業支援も追い風、中期計画で売上収益80億円へ

 なかでも政府補助金は、コンテンツ産業の海外売上高を2033年に20兆円(2023年実績5兆8000億円)へ高成長させることを目標とする経済産業省の「エンタメ・クリエイティブ産業戦略」が背景となっている。同社の海外マンガ配信プラットフォームは、各種の流通プラットフォーム拡大支援策に事業採択されており、産業戦略の一翼を担う。

 こうした良好な事業環境の下、同社も積極的な中期経営計画を策定し、最終年度の2030年7月期には売上収益80億円、営業利益16億円、営業利益率20%を目標業績に掲げる。今2027年7月期はその初年度に当たり、スタートダッシュを図る。

 なお、東証プライム市場から東証スタンダード市場への市場区分変更は、流通株式時価総額が上場基準に適合しなかったことから選択されたが、同社は早期の東証プライム市場への復帰も目指している。

■672円を底に切り返し、半値戻し858円が次のポイント

 株価は、前期業績の下方修正がボディーブローとなって年初来安値544円へ調整した。その後、経産省の事業採択を手掛かりに、東証スタンダード市場への市場変更を織り込みながらストップ高を交え、市場変更後高値1045円まで大きくリバウンドした。

 しかし、クランチロール社向けの第三者割当増資による希薄化懸念から689円まで再調整し、足元では一時、下ヒゲで市場変更後安値672円を探った。それでも、今期業績のV字回復予想や中期経営計画を手掛かりに、下げ過ぎ修正買いが再燃している。

 大引けでは、市場変更後高値から同安値への調整幅の3分の1戻しを達成しており、今後は半値戻しの858円から全値戻しを目指す展開が想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。