「女装EC」サイトの会員になり、女性心を知るのも一法かと!?

2020年10月21日 11:22

印刷

(画像: UNIの発表資料より)

(画像: UNIの発表資料より)[写真拡大]

 「本当かよ」と思った。だが今回は、前振りは一切なし。財経新聞の発信力からして、SNSなどで話題にされたらたまらないので・・・

【こちらも】時間貸し駐車場業界3位:パラカの巨人との戦い方

 「楽しんでいる」という知人から聞いた話である。

 東京都新宿区に「女装」をコンセプトに飲食店(女装サロンバー)の運営や、イベントを開催する企業にUNI(ユニ)がある。そんなユニが今年7月ECの展開に乗り出した。『ガールズクローゼット』の提供。亀井有希代表は「日本全国の男性を対象にした、女装セットのサブスク(リプション)サービスを展開し、潜在需要を掘り起こしていく」としているという。

 女装用の洋服。そればかりではなくメイク用品やウイッグなどを提供する。そしてサイト上では、(ファンデーション・化粧品の塗り方や口紅のつけ方等々の)メイク方法が動画で紹介されている。

 何故、ECにまで乗り出すのかは「カルチャーとしての女装をサポートするため」(亀井氏)とか。気になるのは?サブスクの利用価格だが、3つの段階に分かれている。「ライト:1カ月(税抜き)1万円」「ベーシック:1万5000円」「プレミアム:3万円」。ちなみに最初に着た洋服が気に入り3カ月借り入れ続けると、そのまま0円でプレゼントされる。

 EC開始後9月中旬時点で、EC会員は約100人とか。会員の半数以上が非東京組。「ライト」組が多い。亀井氏は、「1人で女装を楽しんだ次の段階として、その(女装)姿をお披露目できる場や、同じ志向の趣味仲間と会える場などのサービスを拡充していきたい。D2Cやオンラインサロンといったサービスは既にあるがサブスクはその中間的存在。単純な売買、コミュニティの構築による商売にとどまらず多様なコンテンツの提供で、女装をよりカジュアルに楽しめるものにしたい」と先々の展望を語っているとか。

 30歳代の若き知人も、EC登場で「(ライト)会員」になった。キッカケは「亀井さんを結果的に裏切ることになるが、仕事のため」とした。小なりとはいえ「ファッション誌」の編集記者。『女性の気持ちを覗く』というテーマの担当デスクを命じられた。知ったのが「ガールズクローゼット」。1万円也を取材費として認めてもらい、会員になった。

 彼は「会員が自分の女装姿をSNSで共有することで、交流も生まれ始めている」と披瀝。また、こんな風に私をからかった。「女装して電車に乗ると、女性の気持ちが分かったような気がする」とニンマリ。

 「千葉さん、電車の向こう側の列に女性が座っていたら、胸元とかスカートの膝元に目がいくことがあるでしょう。男性の真向かいに女装して座ると、真向かいの男性の気持ちが手に取るように分かるんですよ。膝元などを時々組み替えたりすると男をイタブッテいる気分になりましてね・・・」。

 女装して「女性の気持ちを(少しでも)知ること」は、決して悪いことではないと思うが如何だろうか。(記事:千葉明・記事一覧を見る

関連記事