ゲーム実況系VTuberの勢力図に変動も 任天堂との著作物利用包括契約の成否で

2020年8月5日 19:27

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記事提供元:スラド

任天堂はこれまで、ゲーム等の著作物の利用ガイドライン「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」の基準を遵守すれば、個人に関してはゲーム実況をYouTubeやTwitter、ニコニコ動画などに投稿して収益化することを認めてきた。

しかしYouTubeに芸能人などが進出することも多く、個人と法人の境目が怪しくなってきていることから、任天堂は6月1日に利用ガイドラインを改定。包括的許諾契約を結んだ企業に関しては、法人事務所などに所属する配信者もゲーム実況で収益化可能とするシステムを作ったという(ITmedia)。

このシステムの6月1日時点での許諾対象は、UUUM株式会社(提携している吉本興業所属を含む)、株式会社ソニー・ミュージックマーケティング、株式会社東京産業新聞社(ガジェット通信)、いちから株式会社(にじさんじ)。8月1日からはカバー株式会社(ホロライブ)、株式会社アップランド(.LIVE)、株式会社クリーク・アンド・リバー社(The Online Creators)が加わっている(PANORAアップランドリリースカバーリリース)。

この交渉期間中は、カバーのホロライブ所属配信者の配信動画を非公開状態にしたことも一部で話題となっていたが(KAI-YOUtogetter)、契約締結により、問題ないものは非公開状態も解除されていると思われる。

一方で任天堂との交渉締結に至らなかった企業も出ている。ライブ配信サイトの「Mildom」は、8月20日から任天堂ゲームの動画配信を禁止、すでにあるアーカイブ動画も削除すると発表している(AUTOMATONねとらぼ)。

任天堂と同様の契約をセガも行っている。7月にはUUUM株式会社、8月3日にはいちから株式会社と包括的契約を結んだことを発表している(ITmedia

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