島津製作所などが開発のアルツハイマー病血液検査技術、9割近くの精度

2019年7月23日 21:09

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 昨年、島津製作所および国立長寿医療研究センターの研究者らが血中タンパク質からアルツハイマー病変を検出する技術を確立したと発表したが(過去記事)、この手法を使ってアルツハイマー病の検出を行ったところ、その精度は88%と高かったことが報告された

 これは16日にロサンゼルスで開催されたアルツハイマー病協会国際会議(AAIC)で発表されたもの(プレスリリースCBS NEWSSlashdot)。

 通常、アルツハイマー病の症状が現れる前に起こる脳の変化は、陽電子放出断層撮影(PET)スキャンもしくは、髄液中のアミロイドおよびタウタンパク質を測定することによってのみ評価できる。しかし、これらの方法は高価であることから、簡単で広く利用可能な診断ツールが求められていた。

 この手法を使った実験結果では、実際にアルツハイマー病の人については92%がアルツハイマー病であると診断でき、またアルツハイマー病ではない人に対してはその85%をアルツハイマー病ではないと診断できたという。

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