nCipher：「2019年世界の暗号化動向調査」から、新しいデジタル・イニシアチブ、IoT、クラウド導入が信頼できる暗号化の利用をけん引していることが明らかに

（米フロリダ州サンライズ & 英ケンブリッジ）- （ビジネスワイヤ） -- 基幹的ビジネス情報およびアプリケーションに信頼性、完全性、統制をもたらすnCipher Securityは本日、組織によるクラウド導入や、モノのインターネット（IoT）、ブロックチェーン、デジタル決済など、新しいデジタル・イニシアチブが進むにつれ、アプリケーションや機密情報の保護で、信頼できる暗号化を利用する組織がかつてないほど増加していることを発表しました。これは、ポネモン・インスティテュートの「2019年世界の暗号化動向調査」（2019 Global Encryption Trends Study）によって、明らかになりました。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。：https://www.businesswire.com/news/home/20190328005209/ja/

nCipher Security 2019 Ponemon Global Encryption Trends Report (Graphic: Business Wire)

企業のデータ侵害がほぼ毎日のようにニュースに取り上げられており、暗号化を全体的戦略として採用している組織が、世界中で着実に増えています。今年は、全体的な暗号化計画を企業全体に一貫性のある方法で導入しているという回答者が45%に達し、ほかに42%の回答者が暗号化計画や戦略を特定のアプリケーションやデータタイプに限定的に導入していると答えました。

脅威、推進要因、優先度

重要データにとって最も重大な脅威は、相変わらず従業員による過失（54%）であり、外部のハッカー（30%）と悪意のある内部者（21%）の合計を上回りました。対照的に、重要データや機密データの漏えいで最も深刻度が低いのは、政府による盗聴（12%）と合法なデータ要求（11%）でした。

暗号化の主な推進要因は、企業の知的財産と顧客の個人情報の保護であり、それぞれ回答者の54%を占めました。

暗号化を必要とするデータが増えているため、回答者の3分の2近くが暗号化のために個別の製品を6つ以上導入しています。暗号化ソリューションで最も重要な機能として、ポリシーの強制（73%）が選ばれました。過去の調査では、最も重要な機能として常に性能が挙げられていました。

クラウドデータを保護する必要性が、暗号化の使用を一貫して拡大しており、パブリッククラウドとプライベートクラウドの両方で、暗号化の使用事例が2018年と比べて増加しました。また組織は、企業とクラウドの両環境で運用できるソリューションを優先しています（68%）。

最大の課題はデータ・ディスカバリー

デジタル・イニシアチブ、クラウド利用、モビリティー、IoT機器によって生じるデータの急激な増大と普及により、データ暗号化戦略の計画と実行における最大の課題は、相変わらずデータ・ディスカバリーでした。回答者の69%が一番の課題として挙げています。

信頼性、完全性、統制

ハードウエア・セキュリティー・モジュール（HSM）の利用が前年比で過去最高の伸びを見せ、2018年の41%から47%に増加しました。これはデータとアプリケーションの両方で、より高レベルの信頼性、完全性、統制を備えた強固で耐改ざん性のある環境が求められていることを表しています。HSMの使用はもはや、公開鍵インフラストラクチャー（PKI）、データベース、アプリケーションとネットワークの暗号化（TLS/SSL）といった従来の使用事例に限定されていません。新たなデジタル・イニシアチブにおける高信頼性の暗号化への需要に後押しされ、2018年と比べてコード署名（13%増）、ビッグデータ暗号化（12%増）、IoT信頼の基点（10%増）、ドキュメント署名（8%増）で、HSMの使用が大幅に増加しています。さらに、オンプレミスでHSMを使い、パブリック・クラウド・アプリケーションへのアクセスを保護している回答者は53%でした。

ポネモン・インスティテュートの会長で創立者のラリー・ポネモン博士は、次のように述べています。
「暗号化の使用は、EUの一般データ保護規則（GDPR）、カリフォルニア州のデータ侵害通知法、オーストラリアの2017年プライバシー改正法といったコンプライアンス準拠のニーズのほか、重要データを内部および外部の脅威から保護したり、不測の開示から保護したりする必要性から、過去最高に達しています。暗号化の利用は、セキュリティーに対する強固な立場を明確に示しており、暗号化を導入している組織は重要情報や機密情報の脅威に対する認識が高く、ITセキュリティーにより多くの投資を行っています。」

nCipher Securityの戦略・事業開発担当シニアディレクターのジョン・グリムは、次のように語っています。
「組織は、基幹的ビジネス情報およびアプリケーションの保護と、規制準拠のプレッシャーに絶えずさらされていますが、データの増加や、データ・ディスカバリーとポリシー強制を取り巻く懸念に、サイバー・セキュリティーのスキル不足が相まって、困難な環境となっています。nCipherは、高信頼性のセキュリティー基盤を提供して、データ、アプリケーション、知的財産の完全性と信頼性を確保することで、顧客を支援しています。」

その他の主要な動向：

企業による暗号化戦略が最も普及している国はドイツ（67%）で、米国（65%）、オーストラリア（51%）、英国（50%）が続く。 暗号化される可能性が最も高いのは、決済関連データ（回答者の55%）と財務記録（回答者の54%）。このリストで昨年と比べて最も増加したのは、4%増の財務記録。 暗号化される可能性が最も低いのは、医療関連の情報（回答者の24%）。医療情報の機密性と、最近ヘルスケア分野でデータ侵害が注目を集めたことを考慮すると、意外な結果である。 鍵管理を高レベルの「厄介ごと」（10段階評価で7+）考えている回答者は61%。この数値は、個別の暗号化製品を6つ以上導入している組織の割合（63%）とほぼ同一であり、この2つの結果には明確な相関関係があることを示唆している。 クラウドとオンプレミスの両方に導入可能であることが、暗号化ソリューションの重要性として高まっている。これは組織によるクラウド・コンピューティングの導入が進み、さまざまなコンピューティング手段で一貫性を求めるようになっているためだ。 2019年世界の暗号化動向調査は、こちらからダウンロードできます。

2019年世界の暗号化動向調査の手法

ポネモン・インスティテュートのリサーチに基づいた2019年世界の暗号化動向調査は、世界中の組織がコンプライアンスや増加する脅威に対応し、暗号化を実装して、基幹的ビジネス情報とアプリケーションを保護している様子を捉えています。14カ国・地域における複数の業界セクターで、5856人を調査しました。調査対象となった国・地域は、オーストラリア、ブラジル、フランス、ドイツ、インド、日本、メキシコ、中東（サウジアラビアとアラブ首長国連邦の回答者）、ロシア連邦、韓国、英国、米国、そしてアジアから初めて加わった2つの地域である東南アジア（インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム）、香港および台湾です。

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nCipher Securityについて

今日の急速に変化するデジタル環境は、顧客満足度の向上、競争優位性の実現、事業効率の改善をもたらしていますが、同時にセキュリティーのリスクは何倍にもなっています。

nCipher Securityは、汎用ハードウェア・セキュリティー・モジュール（HSM）市場のリーダー企業であり、基幹的ビジネス情報とアプリケーションに信頼性、完全性、統制をもたらすことで、世界をリードする組織を支援しています。

当社の暗号ソリューションは、クラウド、IoT、ブロックチェーン、デジタル支払いといった新興技術の安全を確保し、新たなコンプライアンス義務の順守を支援します。これには、現代の世界的組織が重要なデータ、ネットワーク通信、企業インフラに対する脅威から身を守るために信頼している実績ある技術と同じものが使われています。当社は、組織の基幹的アプリケーションのために信頼性を提供し、データの完全性を確保し、完全な制御を可能にします。それは、今も、これからも変わりません。www.ncipher.com

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