廃墟からミライを展望する水上温泉街の2日間
配信日時: 2026-11-06 15:00:00
「みなかみみらいマルシェ2026」開催レポート
株式会社オープンハウスグループ(本社 東京都千代田区、代表取締役社長 福岡 良介、以下「当社」)は、2021年9月に群馬県みなかみ町、群馬銀行、東京大学大学院工学系研究科(以下「東京大学」)と締結した「産官学金包括連携協定」に基づき進めております「水上温泉街再生プロジェクト」の一環として、2026年9月19日(土)・20日(日)に開催された、水上駅から道の駅水紀行館までの約1.5kmの温泉街全体を巡る「みなかみみらいマルシェ2026」に共催いたしました。
2日間の来場者数は約3,300人、そのうち約2,200人が町外からの来場者となり、来場者アンケートでは「今回が初めての参加」と回答した人が48.7%、と新たな来訪者を水上温泉街へ呼び込む機会となりました。(※いずれも実行委員会によるアンケート調べ)
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本イベントは、水上駅から水上温泉街を経て、道の駅みなかみ水紀行館までを結ぶ約1.5kmのエリアに、11の会場を点在させ、70の店舗・事業者、作家・クリエイターが、それぞれの場所でそれぞれの企画を展開する回遊型のマルシェです。一つの会場に人を集めるのではなく、まちそのものを会場にする。訪れた人が一つの場所で目的を終えるのではなく、「もう少し先まで歩いてみよう」と思える仕掛けをまちの各所につくることで、水上温泉街を歩きながら、その場所にしかない風景や人、店、建物との出会いを楽しんでもらうことを目指しました。
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温泉街の「余白」が繋いだ11の小さなマルシェ群
今年のコンセプトは「余白」です。普段は使われていない空き地、店先の軒下、建物と建物のあいだの路地など、温泉街には、機能が定まらないまま残されてきた場所が数多くあります。それらを「まだ何も決まっていない場所」として捉え直し、遊び、使いこなしてみることが、温泉街のこれからを考えるうえでの手がかりになると考えました。
会場の設えやデザインのトーンも、この「余白」を出発点としています。水上駅付近のかつての書店を再生したブックカフェ「Walk On Water」、減築・再生工事が進む「旧一葉亭」の正面玄関、閉館した温泉旅館「一葉亭」の元従業員寮で文化的活動拠点への再生が進む「旧ひがき寮」、道の駅水紀行館付近のかつてのアパートを再生した複合施設「MIDORI SOW」など、これから再生していく廃墟から、味わいを残しながら生まれ変わった建物まで、それぞれ異なる時間と物語を持った、多様な「まちの余白」がありました。
そうした余白をすべて埋めてしまうことではなく、まちの余白を残しながら活かしつつ、そこに人が訪れ、立ち止まり、何かを始動できるヒントを見つけられること。今あるものに少しだけ手を加え、使い方を変え、そこに人が集まる理由をつくる。そうすることで、これまで「何もない」と思われていた場所が、「何かが起こる場所」へと変わっていく。余白は、まちの欠落ではなく、未来のために残された可能性として捉える、その手応えを得ることができました。
水上温泉街再生の拠点「旧一葉亭」での廃墟ツアー
減築が完了し、躯体の迫力が露わとなっている大規模廃業旅館「旧一葉亭」は、この冬にも再生に向けた本工事に着手する見通しです。コンクリートの荒々しさと、眼下を流れる利根川、その河畔林の緑、その対比があまりにも印象的なこの空間は、数年後には、現在の風情を幾ばくか残したパブリックスペースとして生まれ変わる予定です。あわせて行ったのが、建物にもともと使われていたタイルや壁、床などの断片を集めるワークショップです。参加者は、建物の中に残されたさまざまな「カケラ」を拾い集めました。集めた断片は、失われてしまうものとして終わらせるのではなく、再生後の建物へ引き継ぐための素材として保管し、今後の活用方法を検討していきます。失われるものと、受け継いでいくもの。その両方を来場者のみなさんと一緒に見つめ、記憶だけでなく、建物そのものの一部を次の時間へ渡していく。今回のマルシェを象徴するワークショップとなりました。
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「廃墟再生マルシェ」から「みなかみみらいマルシェ」へ、地域全体でつくる新たなマルシェ
「みなかみみらいマルシェ」は、利根川源流のまち、水上温泉街で「廃墟再生マルシェ」として2022年にスタートした、見捨てられかけていた建物の魅力を掘り起こしながら開催されるイベントで今回で5回目となりました。
実際にまちなかにある空間の暫定活用実験を行うことで、温泉街のこれからを問いかけ、共に考える、ひらかれた場づくりとして東大院生らが提案し、過去4回実施しました。見捨てられかけていた建物に焦点を当て、まちのなかに隠れていた、魅力あふれる場所を見つけ出し、地元の方々とともに最小限の手直しを加えながら、個性的で味わいある雰囲気を楽しんでいただく会場づくりを行ってまいりました。マルシェで生まれた人の流れや出会い、そして各所で見つかった可能性を一過性のイベントで終わらせることなく、これからの水上温泉街のまちづくりへとつなげてまいります。
「みなかみみらいマルシェ2026」開催概要
日時:2026年9月19日(土)・20日(日)11:00~20:00
場所:水上温泉街(群馬県みなかみ町湯原地区周辺)
会場:11か所(「Walk On Water」「旧蒼海ホテル/湯原橋周辺」「ジュラク旧ランドリー工場」「旧ひがき寮」「旧一葉亭正面玄関」「matatabi横」「OCTONE Brewing」「鈴木家母屋」「あらたし前」「MIDORI SOW」「道の駅水紀行館」)
主催:みなかみみらいマルシェ実行委員会
共催:みなかみ町 / 株式会社群馬銀行 / 株式会社オープンハウスグループ / 東京大学大学院都市デザイン研究室
協力:湯原区、みなかみ町観光協会、道の駅水紀行館、みなかみホテルジュラク、群馬トヨタ自動車株式会社、株式会社Staple、株式会社再生建築研究所、Tripia株式会社
公式WEBサイト:https://www.minakami-haikyo-saisei.com/
Instagram:@haisai_minakami
来場料: 無料
水上温泉街再生プロジェクトについて
高度成長期からバブル期にかけて「関東の奥座敷」として隆盛した水上温泉は、個人旅行へとニーズが移行して以降、大型施設の宿泊客が大幅に減少し、ホテルや旅館の廃墟化が問題となっていました。
このような背景のもと、当社、みなかみ町、群馬銀行、東京大学大学院工学系研究科は、2021年9月に締結した「産官学金包括連携協定」に基づき、温泉街の中心部に位置する、廃業した大規模旅館「旧一葉亭」の再生を中心とした、温泉街を再び活性化させるプロジェクトを4者連携で進めています。当社グループはみなかみ町へ、2022年・2023年・2025年に、企業版ふるさと納税として計5億3千万円の寄附を行いました。この寄附は、「水上温泉街再生プロジェクト」など、みなかみ町が進める、町への新たな人の流れを生む取組に活用されています。
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このプロジェクトの最大の特徴は、旧一葉亭を従来の「スクラップ&ビルド」ではなく、「減築&再生」という新しいアプローチで再生する点です。既存建物を取り壊さずに活かすことで、廃棄物および建設時のCO2排出量の削減が可能となる等、環境に配慮した取り組みとなっています。
2022年には再生建築研究所が既存建物の調査を実施する等、本プロジェクトに参画し、2024年にはみなかみ町が行う公募によりStapleが活用事業者として参画しました。現在は、産官学金で連携し、訪れる人々、風景との関係性、光や風の取り込み方、まちの在り方などを考察しながら、広場、大階段、ホテルなどを計画し、自然と調和した新しいまちづくりを追求しています。地域の課題を解決すると同時に、環境負荷を低減する次世代型の再生モデルを創り上げることで、みなかみ町の景観的・経済的活性化に貢献してまいります。
株式会社オープンハウスグループの地域共創事業について
オープンハウスグループは、「地域の活力向上に積極的に貢献し、街の元気を作ります」を事業展望の一つとして掲げ、地方公共団体をはじめとするさまざまなステークホルダーと協力しながら、地域が抱える課題を解決し、地域の資源や特長を生かし新たな価値を共に創造する「地域共創」事業に取り組んでいます。
各地域が抱える課題と真摯に向き合い、地域を活性化させるための対策を講じることで、人の流れを作り、雇用を生み出し、持続可能な社会の実現を目指してまいります。
現在の主な取組:水上温泉街再生(産官学金連携)・OPEN HOUSE ARENA OTA(官民連携)・群馬クレインサンダーズ・群馬みなかみ ほうだいぎスキー/キャンプ場・KIRINAN BASE(桐生南高校跡地の利活用)・オープンハウスの森(森林保全活動)
地域共創プロジェクト:https://kyoso.openhouse-group.co.jp/
株式会社オープンハウスグループ Web サイト URL:https://openhouse-group.co.jp/
株式会社オープンハウス Web サイト URL:https://oh.openhouse-group.com/
企業概要
商号 株式会社オープンハウスグループ
本社所在地 〒100-7020 東京都千代田区丸の内 2-7-2 JPタワー20階(総合受付)・21階
創業 1997年 9月
代表者 代表取締役社長 福岡 良介
資本金 203億1,988万円
従業員数(連結) 6,495名(2026年3月末時点)
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