京都フュージョニアリングのジャイロトロン事業、民間のフュージョン発電プラント計画向け供給フェーズへ 米Type One Energyの実証機「Infinity One」向けに受注

プレスリリース発表元企業:京都フュージョニアリング株式会社

配信日時: 2026-11-06 10:00:00

研究機関向けの供給から、本格的な民間のフュージョン発電プラント計画を支える製造・供給フェーズへ



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京都フュージョニアリング株式会社(以下、KF)は、米国のフュージョンエネルギー企業Type One Energy Group, Inc.(以下、Type One Energy)からジャイロトロンシステムを受注しました。同社が商用フュージョン発電プラントの実現に向けて建設を進める実証機「Infinity One」で、プラズマの加熱に用いられます。KFは、設計・製造から米国の現地での立ち上げ支援までを一貫して担います。
■ 受注の概要
KFは本契約に基づき、周波数170GHz・出力1MW級のジャイロトロンシステムについて、次の工程を一貫して担います。
- 設計、製造、工場出荷試験、輸送
- 米国の現地での据付とサイト受入試験の監督

ジャイロトロンシステムは多数の高精度部品から構成されます。KFは日本国内のサプライチェーンを結集し、滋賀イノベーションファクトリーにおいて、品質保証体制のもとで製造します。全数の納入は2029年に完了する予定です。
■ 研究機関向けへの個別供給から、プラント建設計画に合わせた製造・供給へ
KFはこれまで、英国Tokamak Energy社、米国Quaise Energy社など国内外の研究機関や企業にジャイロトロンを供給してきました。その多くは、研究や実験のために1~2基単位で発注されるものでした。

今回の受注は、次の2つの点でこれまでと異なります。
1. 顧客:プラント建設の計画を持つ民間企業
発注元のType One Energyは、商用フュージョン発電プラントの建設を計画し、その前段となる実証機の建設を進める民間企業です。ジャイロトロンは、その建設・運転スケジュールに直結する機器として調達されます。
2. 規模:システムをまとめて受注
1~2基単位の個別の受注ではなく、実証機の加熱システムを構成するジャイロトロンシステムをまとめて受注しました。KFは、プラントの建設スケジュールに合わせて、計画的に製造・納入を進めます。


これを実現するため、KFは日本国内のサプライチェーンを結集し、滋賀イノベーションファクトリーを拠点に、品質保証体制のもとで製造を行います。


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■ 今後の展望
KFは本受注を通じて、民間のフュージョン発電プラント計画に向けたジャイロトロンの製造・供給体制を整えていきます。今後も、品質保証体制と国内サプライチェーンとの連携を強化し、世界各国で進むフュージョン発電プラントの建設計画への供給を目指します。
■ Type One Energyと「Infinity One」について
Type One Energyは、ステラレータ方式によるフュージョン発電の商用化を目指す米国企業です。ステラレータは、ねじれた形状の磁場でプラズマを閉じ込める方式で、安定した連続運転に適しています。同社は2026年10月、2億ドルのシリーズB資金調達を発表しました。

同社は、商用フュージョン発電プラント「Infinity Two」に先立ち、技術リスクを低減するための実証機「Infinity One」の建設を進めています。Infinity Oneでは、高出力のマイクロ波でプラズマを加熱するECHが重要な役割を担います。ジャイロトロンは、そのマイクロ波を発生させる装置です。
■ コメント
京都フュージョニアリング株式会社 代表取締役社長 COO 世古圭
Type One EnergyがInfinity One向けのジャイロトロンシステムを当社に託してくださったことを、大変光栄に思います。今回の受注は、当社のジャイロトロン事業が、研究機関向けの供給から、民間のフュージョン発電プラント計画を支える供給へと移る転換点となるものです。フュージョン開発企業が研究段階から、商用発電プラントに向けた装置の建設へと進むなか、安定した品質の機器を予定どおりに届けることは、性能と同じくらい重要になっています。私たちはInfinity Oneの成功に全力を尽くすとともに、フュージョン発電プラントが必要とする時までに供給基盤を整えられるよう、ジャイロトロンの生産能力の拡大を進めています。

Type One Energy Group, Inc. CTO Thomas Sunn Pedersen氏
当社の戦略は、可能な限り、実績のある確かな製造企業と協業することです。ジャイロトロン分野における京都フュージョニアリングのリーダーシップにより、当社はエンジニアリングの力を、最適化したステラレータのほかの部分の開発と、商用展開に向けた重要なプラント技術の統合に集中させることができます。

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