福岡大学病院に「外傷蘇生センター」を設立

プレスリリース発表元企業:福岡大学

配信日時: 2026-09-25 13:23:45

福岡県の救命医療・人材育成・研究の新たな拠点



<福岡・糸島医療圏を中心とした福岡県の重症外傷医療の拠点として、救命率向上と高度医療人材育成を推進>

福岡大学病院は、重症および蘇生を要する外傷患者などの高度急性期医療に対応する専門拠点として「外傷蘇生センター」を設置し、10月1日(木)から運用します。外傷・蘇生医療の高度化を通じて、「防ぎ得た外傷死」の減少を目指すとともに、教育・研究・地域医療の連携を一体的に推進し、福岡県の救急医療体制のさらなる強化に貢献します。

<設置の背景>

外傷は若年層の主要な死亡原因の一つであり、日本では「防ぎ得た外傷死」が依然として大きな課題となっています。救命率向上のためには、重症外傷患者を専門施設へ迅速に搬送し、適切な蘇生処置や手術、集中治療を切れ目なく提供する体制整備が重要です。特に迅速な止血術は「防ぎ得た外傷死」の低減に重要とされています。

福岡都市圏では、人口増加や高齢化の進展に伴い、高度救急医療への需要が高まっています。一方で、重症および蘇生を要する外傷患者に対し、24時間365日専門的に対応できる体制は十分とは言えません。こうした課題を踏まえ、福岡大学病院は長年培ってきた救命救急医療の実績を基盤として、新たに外傷蘇生センターを設置することとしました。

<外傷蘇生センターの主な特徴>

1.高度外傷医療の集約化
外科系診療科を中心とした医師、多職種により、重症外傷患者の受け入れから初期診療、迅速な止血をはじめとした緊急手術、集中治療までを一体的に行う体制を構築します。
2.「防ぎ得た外傷死」の低減
トラウマコールと呼ばれる、救急患者の初期診療室への外傷蘇生チーム参集システムを構築し、止血術をはじめとした蘇生処置開始までのさらなる時間短縮を図ることで、救命率向上を目指します。
3. 教育拠点形成
医学科生・看護学科生から初期研修医、専攻医までを対象としたシームレスな教育プログラムを整備します。シミュレーション教育やVR教育、実際の診療映像を活用したデブリーフィングなど、実践的で先進的な教育環境を構築します。
4.外傷・蘇生医療の研究推進
福岡地域の疫学研究を推進するとともに、外傷および蘇生に関する基礎研究や臨床研究を展開します。得られた成果は福岡地域の消防、医療機関が参画する会議体で公開し、さらには論文にすることで日本全体の救急医療の発展に貢献します。

<地域と行政が連携する新たなモデル>

福岡大学病院は、福岡県、福岡市、消防機関、医療関係団体、地域医療機関などと連携し、「外傷・救急医療連携協議体(仮称)」の設置を目指していきます。医療データに基づく継続的な検証と改善を行い、地域全体の外傷診療体制の標準化と質向上を推進します。

<福岡大学病院のこれまでの実績>

福岡大学病院は1992年の救命救急センター開設以来、福岡都市圏の重症患者を受け入れてきました。現在も年間600-700人の重症患者を24時間365日体制で受け入れ、ドクターカーやヘリポート、ECMOカーなどを活用した高度救急医療を提供しています。2024年には新本館が開院し、初療室、CT・MRI、集中治療設備などを備えた先進的な救急医療環境を整備しました。

<今後の展望>

福岡大学病院は、本センターを福岡県における「外傷・蘇生医療の標準化ハブ」と位置付けています。診療・教育・研究を融合した新たな拠点として機能させることで、地域医療構想の実現と高度急性期医療の充実を図り、県民の生命と健康を守る体制構築に貢献してまいります。
- 日時
9月29日(火)10:30~(受付開始10:00)

- 会場
福岡大学病院 福大メディカルホール ※キャンパスマップはこちら

- 出席者(予定)
福岡大学病院 病院長 三浦 伸一郎(循環器内科 教授)
福岡大学病院 外傷蘇生センター長 仲村 佳彦(救急救命センター 教授)

- 取材申込
9月28日(月)16:00までに取材申込書をお送りください。

【お問い合わせ先】
福岡大学病院 庶務課
電話:092-801-1011(代) 内線2812、2813
Email:syomu*adm.fukuoka-u.ac.jp
※メールを送る時は、*を@に変えてください。

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